文学部 人文学科 歴史学コース
東洋史学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
東洋史学講義 VIII
East Asian History (Lecture VIII)
講義題目  ユーラシア近世におけるチベット仏教ネットワークの形成とその機能
関西大学文学部 准教授 池尻 陽子
科目ナンバリングコード: LET-HUM4343J
講義コード:
2024 前期
集中
伊都イーストゾーン 東史研 教室
E/J科目 (日本語, English)
更新情報 : 2024/4/21 (18:26)
授業の概要  本講義のテーマは、近世ユーラシアのチベット仏教世界の歴史です。近世(15〜18世紀頃を想定)を主対象とし、ユーラシア史のダイナミクスをチベット仏教に着目して講義します。
 本講義では、チベット仏教思想に基づく王統観を共有する世界を指して「チベット仏教世界」と呼びます。ここにはチベットの他に、モンゴルやオイラトといった遊牧勢力、後にそれらを政治的に統合するマンジュ人の政権=清朝が含まれます。清朝が内陸アジア諸勢力を統合してユーラシア東部の大帝国を築く過程(およびその後の統治)において、チベット仏教は欠かせない思想でした。
 ポスト・モンゴル時代から近現代へと向かう時期のユーラシア情勢を広く視野に入れつつ、チベット仏教ネットワークの機能とプレゼンスを考える授業です。

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キーワード : 中央ユーラシア史、チベット仏教、明清、モンゴル、僧院ネットワーク、ダライ・ラマ政権
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項 8月下旬の開講を予定しています。
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 : 教職(社会)(地理歴史)
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
U_B-3b [歴史学コース固有の課題]
近世ユーラシアにおけるチベット仏教世界の歴史展開とそのダイナミクスを理解する。
近世ユーラシアにおけるチベット仏教世界の歴史展開とそのダイナミクスを十分に理解している。 近世ユーラシアにおけるチベット仏教世界の歴史展開とそのダイナミクスを概ね理解している。 近世ユーラシアにおけるチベット仏教世界の歴史展開とそのダイナミクスをある程度理解している。 近世ユーラシアにおけるチベット仏教世界の歴史展開とそのダイナミクスを理解できていない。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義 授業担当教員によるスライドを用いた解説を主とした形態であり,時折,学生との問答を通じて,関連の知識を深めていきます。
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : スライド資料、レジュメ
参考書 : 岩尾一史・池田巧 編 『チベットの歴史と社会』 (臨川書店、2021)
石濱裕美子『物語 チベットの歴史』(中央公論新社、2023)
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 導入
2 ユーラシア史におけるチベット仏教
3 後伝期チベットの宗派形成史
4 モンゴル帝国とチベット仏教僧1
5 モンゴル帝国とチベット仏教僧2
6 ポストモンゴル時代のチベット仏教僧のモビリティ
7 明朝とチベット
8 北元モンゴルのハーン位とチベット仏教
9 転生化身相続制度の拡大
10 ダライ・ラマ政権の誕生
11 清朝のチベット仏教政策1
12 清朝のチベット仏教政策2
13 19世紀のチベット仏教世界
14 チベット仏教ネットワークと近代
15 まとめ

成績評価
観点→
成績評価方法
U_B-3b
[歴史学コース固有の課題]
備考(欠格条件、割合等)
期末試験 70%
レポート 30%
出席 5回以上欠席した場合は成績評価の対象とならない。

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 :

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)