文学部 人文学科 文学コース
国語学・国文学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
国語学演習 III
Japanese Linguistics (Seminar III)
講義題目  萬葉集研究
講師 古川 大悟
科目ナンバリングコード: LET-HUM3515J
講義コード:
2024 前期
毎週 火曜3限
伊都イーストゾーン 国文演 教室
E/J科目 (日本語, English)
更新情報 : 2024/3/10 (10:01)
授業の概要 萬葉集の和歌を、各自1首ずつ担当し、以下の5点について発表してもらいます。1)『校本萬葉集』に基づき、原典を復原する(研究対象の確定)。2)主要な注釈書(古注釈含む)を調査し、当該歌の研究史を通覧し、問題の所在を確認する。3)語句や語法文法事項について、萬葉集内部の調査と同時代文献の調査から、自力で語釈を行う。4)萬葉集成立当時の理解に限りなく近いと考えられる現代語訳を示す。5)当該歌に関連するテーマを各自で設定し、自由研究を行う。5)については、語学分野であれば、当該歌に用いられた語句や語法文法事項について、共時的あるいは通時的な観点から問題を設定し、先行研究をふまえて分析を行うことが挙げられます。文学分野であれば、当該歌が後世の和歌史の中でどのように享受され変遷したか、あるいは当該歌の詠者にかんする歌人論・作家論といった観点から考えることもできるでしょう。

(Each student will select one poem from Manyoshu and present about it in light of the linguistic findings.)
キーワード : 萬葉集、上代日本語、上代日本文学
履修条件 : とくになし。
履修に必要な知識・能力 : 大学入試レベルの古典日本語の読解力を有すること。文学分野・語学分野問わず、国語学国文学研究全般に関わる科目です。
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 : 教職(国語)
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
U_C-1-1 [文献分析力]
国語学国文学の基本文献を精確に解釈、分析することができる。
当該歌について、研究史をふまえて精確に解釈・分析することができる。
U_C-1-2 [研究手法]
自分自身で問題を設定し、その解決までの筋道を構想することができる。
適切な問題(リサーチ・クエスチョン)を設定し、明快な理路によって問題の解決を導くことができる。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義 事前に十分に調査・考察し、複数の学生の前で発表と質疑応答を行う。
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 以下に示す参考書でなくてもよいので、萬葉集の漢字原文を即座に参照できるような本(電子版でもよい)を用意すること。
参考書 : 井手至・毛利正守『新校注萬葉集』和泉書院
坂本信幸・毛利正守『万葉事始』和泉書院
上代語や上代文学を専門にしたいと考える者は、2冊とも購入しておくとよい。
授業資料 : 各自、レジュメを作成し、印刷・配布を求める。

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 ガイダンス(基礎知識) 参考文献を読み、演習の準備をする。
2 演習発表 演習 参考文献を読み、演習の準備・練り直しをする。

成績評価
観点→
成績評価方法
U_C-1-1
[文献分析力]
U_C-1-2
[研究手法]
備考(欠格条件、割合等)
プレゼンテーション 90点分
授業への貢献度 10点分

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : 発表に向けての相談に応じます。メールで連絡をしてください。

授業以外での学習に当たって : 発表には少なくとも1か月の準備期間を必要とします。

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)