文学部 人文学科 文学コース
国語学・国文学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
国語学(書道) I
Japanese Linguistics, Calligraphy I
講義題目  国語学(書道)T
福岡教育大学教育学部教授 服部 一啓
科目ナンバリングコード: LET-HUM4518J
講義コード:
2024 後期
集中
伊都イーストゾーン 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2024/2/29 (20:57)
授業の概要 本講は、書写・書道指導における実技力の養成と実践的指導力の定着といった視点での演習を行います。特に現代社会では、手で書く機会が激減し、活字文字が取って代わっています。書の意義を考え、書くという行為の大切さ、書くことの喜びを養いたいと思う。
 毛筆を扱う分野の呼称として、「書写」「書道」「書」「習字」などがあり、それぞれ意味の違いを有します。学校教育での呼称は、どうあるべきでしょう。また、学習指導要領での「正しく書く」とはどのようなことかを考えます。
・毛筆実技を通して〈漢字・仮名の筆使い〉〈漢字・仮名の字形〉〈漢字・仮名の筆順、許容される書き方〉〈文字の大きさと字配り〉仮名、楷書、行書の特徴を生かした技能の習得をめざします。
 教師としての実技技能を高めるとともに、生徒が書くという行為に対し、興味を持つような指導法の研究を行います。
  

(This class will offer students a chance to work on their creative writing in Shodou.)
キーワード : 我が国の言語文化、書写、書道、文字文化
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 : 毛筆実技を中心とした活動を行います。
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 : 教職(国語)
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
U_A-1 [主体的な学び]
深い専門的知識と豊かな教養を背景とし、自ら問題を見出し、創造的・批判的に吟味・検討することができる。
我が国の言語文化に関する事項について理解する。理論と実技の両面について必要な知識と技能を獲得している。 国語科書写教育の理論及び求められる実技能力を獲得する 国語科書写教育の理論を理解し、求められる基礎的な実技能力を獲得する 知識・理解に乏しく、基礎的な実技能力に達していない。
U_B-2 [専門分野の知識と理解]
それぞれの専門分野の諸領域のそれぞれの基礎知識、その領域に固有の問題設定や研究手法を身につけ、それらを説明できる。
書写力を一層高めるとともに、生涯にわたって書を愛好し、表現及び鑑賞の活動をしていくための技能・知識を獲得している。 中学校学習指導要領国語科の指導事項「社会生活に必要な手紙を書く」を核とした技能・知識を獲得している。 書写力を高め、生涯にわたって書を愛好していくための基礎的な知識・技能を獲得している。 知識・理解に乏しく、基礎的な実技能力に達していない。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義 事前に学修した基礎的な知識・技能を基に,特定の題材や問題を取り上げて,さらに知識・技能等を深めていく形態です。具体的に書道実技を中心とした学びです。講義とは異なり,学生が主体的に考える学修姿勢が求められます。
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 授業時に指示を行う。
参考書 : 『明解・書写教育』萱原書房、全国大学書写書道教育学会編
『書の古典と理論』全国大学書道学会 編/ ISBN978-4-89528-681-7
『中学書写』教育出版、『高校書道』教育出版
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 【内容】
1,新学習指導要領を踏まえた書写書道指導のあり方と私の受けてきた書
2 2,書写・書道の違いと学校教育
3 3,現代における手書きの意義 演習
4 4,硬筆と毛筆の一体化による書写学習 演習
5 5,漢字の指導における実技力の養成@ 演習
6 6,漢字の指導における実技力の養成A 演習
7 7,漢字の指導における実技力の養成B 演習
8 8,漢字の指導における実技力の養成C 演習
9 9,仮名文字講釈(字母と変体仮名)
10 10,仮名の指導における実技力の養成@  演習
11 11仮名の指導における実技力の養成A 演習
12 12,漢字仮名交じりにおける実技力の養成@ 演習
13 13漢字仮名交じりにおける実技力の養成A 演習
14 14,教材研究の工夫、VTR視聴(参考資料・研究授業)
15 15,自己目標と評価、VTR視聴(参考資料・研究授業)

成績評価
観点→
成績評価方法
U_A-1
[主体的な学び]
U_B-2
[専門分野の知識と理解]
備考(欠格条件、割合等)
作品 課題作品およびレポートを70%
出席 実技実施のため、各時間の技能習得の確認。20%
授業への貢献度 授業における発言などの積極的参加10%

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : 授業後に対応する。

授業以外での学習に当たって : 書写書道に関する幅広い知識の習得を課します。書写書道の実技力の向上を課します。

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)