文学部 人文学科 文学コース
国語学・国文学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
国文学講義 VIII
Japanese Literature (Lecture VI)
講義題目  日本漢文学における諸問題
慶應義塾大学附属研究所斯道文庫 教授 堀川 貴司
科目ナンバリングコード: LET-HUM4521J
講義コード:
2024 前期
集中
伊都イーストゾーン A(30) 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2024/2/26 (09:47)
授業の概要 日本漢文学における諸問題について講義する。具体的には、
*「元久詩歌合」について
*抄物(五山僧による漢籍等の注釈書)について
*五山文学について
*江戸時代の版本を中心とした古典籍の書誌調査について
の4つのトピックを扱う。書誌調査については参加者による実習を含む。

(This course examines various issues in Sino-Japanese literature,or Japanese literature written in classical Chinese. Specifically, we will cover four topics: Genkyu Shikaawase,shomono (comments on Chinese classics etc. written by Gozan monks),Gozan literature,and bibliographical research of classical books, mainly printed books in the Edo period. The bibliographic research will include practical training by participants.)
キーワード : 日本漢文学、元久詩歌合、抄物、五山文学、書誌学
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項 9月3日(火)から6日(金)までの4日間、3・4・5日は2時限目から5時限目まで、6日は2時限目から4時限目までを予定しています。
書誌学の実習の際は、鉛筆またはシャープペンシル、物差し(30cm程度)または巻尺を持参してください。
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
U_B-3c [文学コース固有の課題]
「言葉」に対する自覚的かつ反省的な関わりを通じて、人間存在への理解を深め、それを説明できる。
日本文学における漢文学の役割や漢籍の受容について、系統的に説明できる。 日本文学における漢文学の役割や漢籍の受容について、ある程度説明できる。 日本文学における漢文学の役割や漢籍の受容について理解できる。 日本文学における漢文学の役割や漢籍の受容について知る。
U_C-1-1 [文献分析力]
それぞれの専門分野の基本文献を正確に解釈、分析することができる。
日本漢文学作品固有の問題について、授業で扱わなかった作品を分析できる。 日本漢文学作品固有の問題について、授業で扱った作品を分析できる。 日本漢文学作品固有の問題について、授業内容を理解できる。 日本漢文学作品に固有の問題があることを知る。
U_C-1-2 [研究手法]
それぞれの専門分野に固有の問題設定を理解し、研究手法を正しく身に付けて実践し、必要な史資料や文献を収集できる。
データベース・辞書・参考文献等を用いて、授業で扱わなかった日本漢文学作品を解釈できる。 データベース・辞書・参考文献等を用いて、授業で扱った日本漢文学作品を解釈できる。 データベース・辞書・参考文献等を用いて日本漢文学作品を解釈する方法を理解できる。 データベース・辞書・参考文献等を用いて日本漢文学作品を解釈する方法を知る。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義 配付資料に基づいて授業担当教員が解説し、学生からの質疑を受けて進めます。書誌学については、学生が各自担当の古典籍を書誌調査し、その結果を報告してもらいます。
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 基本的には紙媒体の資料を配付し、板書で補う形で進めますが、関連資料をmoodleに掲載し、参考にしてもらう予定です。
参考書 : 堀川貴司『詩のかたち・詩のこころ 日本漢文学研究』(補訂版、文学通信、2023年)
堀川貴司『書誌学入門 古典籍を見る・知る・読む』(勉誠出版、2010年)
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 平安時代の漢詩、特に句題詩・無題詩について moodle上の資料および紙媒体での配付資料を事前事後によく読んでください。(以下同)
2 元久詩歌合への道程
3 元久詩歌合を読む
4 伝本研究について(元久詩歌合およびその他の和歌・漢詩作品など)
5 抄物について(概説)
6 『三体詩』の抄物
7 『江湖風月集』の抄物
8 『中華若木詩抄』など五山文学作品の抄物
9 五山文学について(概説)
10 絶海中津の生涯と作品
11 一休宗純の生涯と作品
12 英甫永雄の生涯と作品
13 書誌学について(概説)
14 江戸時代の版本を対象とした実習(1) 実習
15 江戸時代の版本を対象とした実習(2)およびまとめ 実習

成績評価
観点→
成績評価方法
U_B-3c
[文学コース固有の課題]
U_C-1-1
[文献分析力]
U_C-1-2
[研究手法]
備考(欠格条件、割合等)
レポート 書誌学以外のトピックについてのもの、75パーセント。
レポート 書誌カード、25パーセント。

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 : レポートは二種類、一つは「元久詩歌合」「抄物」「五山文学」に関して自由にテーマを設定して書いてもらうもの(2000字以内)、もう一つは江戸時代の版本を調査し、書誌カードを作成して提出してもらうものです。
学習相談 学習相談 : 集中講義期間の授業の前後に受け付けます。

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)