文学部 人文学科 文学コース
中国文学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年: 2年生 3年生 4年生
対象学部等:
中国文学講義 III
Chinese Literature (Lecture III)
講義題目  唐詩推敲
Analyzing Chinese Tang Poetry from various angles.
教授 静永 健
科目ナンバリングコード: LET-HUM2543J
講義コード:
2024 前期
毎週 木曜4限
伊都イーストゾーン B112 教室
M/J科目 (日本語, 古典漢文)
更新情報 : 2024/3/4 (10:54)
授業の概要 唐代の詩歌、とくに中唐の白居易(白楽天とも。712〜846)の詩歌を中心に、それについての幾つかの研究方法を講義する。その主な視点は四つ。音声・典故・校勘・域外である。唐詩の名作とともに、その考え方を学んでいただきましょう。なお、他学部生や高校時代の古文と漢文に習熟していない海外からの学生さんには傍聴が困難な部分があるかもしれません。水曜日3限目の「古典語(漢文)」を併せて履修されることをお薦めします。
授業の講義資料の配付、および時間中の出席調査を全てMoodleで行うので、PCあるいはスマホ等を必携のこと。

(This lecture course focuses on Tang poetry in order to provide an overview of the basic perspectives and concepts of ancient poetry work in China.

Key words=Ancient Chinese Accent, Historical Evidence, Text Critics, Extraterritorial Books.)
キーワード : 音声、典故、校勘、域外
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 : 中国語の初級レベルの知識(ピンインの読み方等)が求められる。
特記事項 講義日はほぼ毎回、小レポートの提出を求める。自らの感性で堂々と意見を述べることの錬成を目的としています。
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 : 教職(国語)
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
U_A-1 [主体的な学び]
深い専門的知識と豊かな教養を背景とし、自ら問題を見出し、創造的・批判的に吟味・検討することができる。
中国の古典文学をもっと幅広く読んでみたくなった。 講義で扱われた幾つかの詩歌のフレーズに少し興味がもてるようになった。 深い専門的知識と豊かな教養を背景とし、自ら問題を見出し、創造的・批判的に吟味・検討することができる。 私にはやはり千年前の文学を理解するのは不可能なのかもしれない。
U_B-1 [人文学の広範な知識と理解]
人文学全般の多様な専門分野の基礎知識を身につけ、人文学固有の思考や方法を説明できる。
中国古典のテキスト(=漢籍)に触れ、それらを読み解くことが楽しくなってきた。 中国古典のテキストの種類や構造が少しずつわかってきた。 人文学全般の多様な専門分野の基礎知識を身につけ、人文学固有の思考や方法を説明できる。 漢文は難しい。どうしても読みこなせない。
U_B-3c [文学コース固有の課題]
「言葉」に対する自覚的かつ反省的な関わりを通じて、人間存在への理解を深め、それを説明できる。
中国の古典は、現代の私たちを力強く励ましてくれる。 古代の人々の言葉によって、現代の私たちが「気づき」を得ることが時々あるような気がする。 「言葉」に対する自覚的かつ反省的な関わりを通じて、人間存在への理解を深め、それを説明できる。 文学はこれからの人生を生きる上で、趣味や娯楽の一つでしかない。
U_C-1-1 [文献分析力]
それぞれの専門分野の基本文献を正確に解釈、分析することができる。
大学図書館のあらゆる図書は、私の知的活力の源泉だ。 おおよその有名な作品であれば、大学図書館で、ピンポイントに参照すべき文献を探し当てることができる。 それぞれの専門分野の基本文献を正確に解釈、分析することができる。 図書館で翻訳や参考書を見ても、漢文はさっぱり理解できない。
U_C-2-1 [知識・理解の深化と統合]
それぞれの専門分野の内容に関する深い理解と、学問固有の思考方法、研究手法を獲得し、知識を有機的に総合し、論文を作成することができる。
中国古典や他の文学作品で培ったものの考え方を、これからの人生のさまざまな場面でも応用できそうな気がしてきた。 中国古典だけに限らず、さまざまな文学作品や芸術を見る楽しみが少しずつわかってきた。 それぞれの専門分野の内容に関する深い理解と、学問固有の思考方法、研究手法を獲得し、知識を有機的に総合し、論文を作成することができる。 古代の、しかも異国の人たちの言葉は、現代の私たちとは無関係だ。
U_D [他者を尊重する公平な姿勢]
先行研究と自らの学説を批判的に討論し、自らの意見をより客観的視点から組み立て、他者の意見を尊重する、市民性のある公平な姿勢で論文を作成することができる。
この授業のレポートでは、さまざまな学説を参照し、かつ尊重しつつ、自分なりのワクワクする意見を提出することができた。 この授業のレポートを、指定の字数に何とか到達する程度に書き上げることができた。 先行研究と自らの学説を批判的に討論し、自らの意見をより客観的視点から組み立て、他者の意見を尊重する、市民性のある公平な姿勢で論文を作成することができる。 この授業のレポートを、期限内に書き上げることができない。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義 授業担当教員による解説(又は板書)を主とした形態であり,時折,学生との問答を通じて,関連の知識を深めていきます。
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 主にMoodle上に配布する。
参考書 : 静永健『唐詩推敲:唐詩研究のための四つの視点』(研文出版、2012年)、静永健『漢籍伝来:白楽天の詩歌と日本』(勉誠出版、2010年)など。
授業中に適宜紹介する。
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 4月11日=初回講義。
2 4月18日=第二回講義。。
3 4月25日=第三回講義。。
4 5月2日=第四回講義。。
5 5月9日(講師学会出張のため、休講)
6 5月16日=第五回講義。
7 5月23日=第六回講義。
8 5月30日=第七回講義。
9 6月13日=第八回講義。。
10 6月20日=第九回講義。
11 6月27日=第十回講義。
12 7月4日(講師出張のため、休講の予定?)
13 7月11日=第十一回講義。
14 7月18日=第十二回講義。
15 7月25日=最終回講義。

成績評価
観点→
成績評価方法
U_A-1
[主体的な学び]
U_B-1
[人文学の広範な知識と理解]
U_B-3c
[文学コース固有の課題]
U_C-1-1
[文献分析力]
U_C-2-1
[知識・理解の深化と統合]
U_D
[他者を尊重する公平な姿勢]
備考(欠格条件、割合等)
レポート
小テスト 授業出席は小テストの正確な提出を根拠とする。

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : 主にメールによる相談を受け付けます(随時)。

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)