文学部 人文学科 文学コース
英語学・英文学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年: 2年生 3年生 4年生
対象学部等:
アメリカ文学演習 XII
American Literature (Seminar XII)
講義題目  Louisa May AlcottのBehind a Maskを読む
教授 高野 泰志
科目ナンバリングコード: LET-HUM3588J
講義コード:
2024 後期
毎週 木曜3限
伊都イーストゾーン B104 教室
E/J科目 (日本語, English)
更新情報 : 2024/3/2 (15:12)
授業の概要 J. D. SalingerのCatcher in the Ryeはサリンジャーを一夜にしてアメリカ文学のスターダムに押し上げた作品で、現在に至るまで世界中で非常に大きな文化的影響力を持つ作品である。その一方で作品に誤った解釈を押し付けた例も数多くみられ、最も極端な例としてはジョン・レノンを殺害したマーク・チャップマンはレノン殺害後、警察に逮捕されるまでこの作品を読み上げ続けたという逸話が広く知られている。
大人になろうとする年頃の少年が持つ、大人の「インチキ」さへの毛嫌いと、それでも潔癖でありえない自分の姿との乖離で悩む主人公の姿は、普遍的な魅力があるとともに、なぜ自分の極端な思い込みを投影したくなるほどの危険な魅力を秘めているのか、改めて作品を精読することで多くのもんだが浮かび上がるはずである。本授業では作品の精読を通してアメリカの歴史や文化といった背景に作品を相対化するとともに、その普遍的な魅力にも迫っていきたい。

(This course discusses J. D. Salinger's Catcher in the Rye.)
キーワード :
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 : 英語
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
U_B-1 [人文学の広範な知識と理解]
人文学全般の多様な専門分野の基礎知識を身につけ、人文学固有の思考や方法を説明できる。
テクストを文化的背景に照らし合わせながら独自の視点から理解できる。 テクストを文化的コンテクストに位置づけながら理解できる。 テクストの内容を正確に把握し、理解できる。 テクストの字面を追うだけの理解。
U_C-1-1 [文献分析力]
それぞれの専門分野の基本文献を正確に解釈、分析することができる。
先行研究における問題点を理解し、自分なりに批判的に応答できる。 先行研究の問題点を理解し、研究の流れを整理できる。 先行研究の問題点を理解できる。 先行研究に目を通すだけの状態。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : J. D. Salinger, Catcher in the Rye.
参考書 :
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 イントロダクション
15 総括

成績評価
観点→
成績評価方法
U_B-1
[人文学の広範な知識と理解]
U_C-1-1
[文献分析力]
備考(欠格条件、割合等)
レポート 40パーセント
出席 40パーセント
授業への貢献度 20パーセント

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : 随時

授業以外での学習に当たって : 毎回指定された箇所を読んできて、授業でのディスカッションの準備をする。

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)