文学部 人文学科 文学コース
独文学 専門分野
専門分野科目 (単位数 1)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
ドイツ語学講義 IIIA
German Language (Lecture III)A
講義題目  ドイツ語文法の「なぜ」「なんのために」
慶應義塾大学文学部 教授 田中 慎
科目ナンバリングコード: LET-HUM2613J
講義コード:
2024 後期
集中
伊都イーストゾーン 独文演習室 教室
M/J科目 (日本語, German)
更新情報 : 2024/1/27 (20:02)
授業の概要 ドイツ語文法の「なぜ」(Warum)と「なんのために」(Wozu)を扱う。ドイツ語に限ったことではないが、ある言語を非母語話者として学ぶ場合、さまざまな規則を覚える必要がある。その際、ある文法現象(例えば英語の三人称単数のsなど)が「なぜ」「なんのために」あるのかはあまり深く考えない。本授業では、このような今までの語学学習で「置き忘れた」疑問をドイツ語の文法を例に扱っていく。

(Through an in-depth study of a selected topic in German grammar, students will acquire and develop the practical specialist knowledge and skills needed for research in German linguistics, which would be a funmdamental for general description of language. )
キーワード : 言語学  ドイツ語学  ドイツ語文法  機能的普遍論
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項 集中講義:11月下旬
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 : 教職(ドイツ語)
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
U_C-1-1 [文献分析力]
非母語話者として,外国語のテクストを分析する際に必要なスキル,知識を養う。
授業で扱うドイツ語の資料をコンテクストも含め問題なく読める。 授業で扱うドイツ語の資料をコンテクストも含めほぼ問題なく読める。 授業で扱うドイツ語の資料の概要を理解できる。 授業で扱うドイツ語の資料を理解することが難しい。
U_C-2-1 [知識・理解の深化と統合]
従来「あたりまえ」と考えていた事柄を問い直すことにより理解を深める。
既習のドイツ語文法の知識について疑いを持ち、それを解決することができる。 既習のドイツ語文法の知識を新たに学ぶことと結合することができる。 既習のドイツ語文法を見直す機会にする。 ドイツ文法、他の言語の文法の知識が不足している。
U_A-1 [主体的な学び]
自身で問題を発見し,解決を試みる。
文法現象について自ら疑問を設定し、その疑問に自分なりの答えを出すことができる。 文法現象について提示された疑問に対し自分なりの答えを出すことができる。 文法現象についての疑問を持つことができる。 扱う文法現象を十分に理解していない。
U_B-2 [専門分野の知識と理解]
ドイツ語教授法としての言語知識を習得する。
授業で扱った問題を自身の専門分野に十分に応用することができる。 授業で扱った問題を自身の専門分野に一定程度応用することができる。 授業で扱った問題を自身の専門分野に応用する可能性を探ることができる。 授業で扱った問題と自身の専門分野との関連性に関心をもたない。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義 ・ドイツ語のコラムを通して、既習の文法知識を振り返る機会を持つ。振り返りを通して、新たな問題意識を持ち、その理由について考察を進める。自身の専門分野(あるいは興味を持つ分野)への応用の可能性を探る。
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : ・紙およびファイルで資料を提示。
・関連分野の映像および音声資料を用いる。
参考書 : Bastian Sick (2004〜): Der Dativ ist dem Genitiv sein Tod, Folge 1-6. Kiepenheuer & Witsch.
授業資料 : 授業内で配布。

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 オリエンテーション:文法の「なぜ」「なんのために」 既習文法事項の内省,文法の「性」について
2 言語の「性」1 該当コラムを確認
3 言語の「性」2:Bastian Sick, "Der Dativ ist dem Genitiv sein Tod"から 既習文法事項の内省,複数−単数について,日本語との比較
4 言語の「数」1 該当コラムを確認
5 言語の「数」2:Bastian Sick, "Der Dativ ist dem Genitiv sein Tod"から 既習文法事項の内省,動詞の人称変化について、日本語の人称?
6 人称 1 該当コラムを確認
7 人称 2:Bastian Sick, "Der Dativ ist dem Genitiv sein Tod"から 既習文法事項の内省,名詞の格について、日本語の格とドイツ語の格の違い
8 格1 該当コラムを確認
9 格 2:Bastian Sick, "Der Dativ ist dem Genitiv sein Tod"から 既習文法事項の内省,過去と完了はどう違うか?
10 時制 1 該当コラムを確認
11 時制 2::Bastian Sick, "Der Dativ ist dem Genitiv sein Tod"から 既習文法事項の内省,ドイツ語の副文はなぜ動詞が後置?
12 語順 1  語順 該当コラムを確認
13 語順 2  Bastian Sick, "Der Dativ ist dem Genitiv sein Tod"から 各自の発表準備
14 授業内発表 1 各自の発表準備
15 授業内発表 2 まとめ 復習、まとめ

成績評価
観点→
成績評価方法
U_C-1-1
[文献分析力]
U_C-2-1
[知識・理解の深化と統合]
U_A-1
[主体的な学び]
U_B-2
[専門分野の知識と理解]
備考(欠格条件、割合等)
出席
プレゼンテーション
授業への貢献度

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 :

授業以外での学習に当たって : 授業内で配布する資料は、精読の必要はないが、おおよそ目を通すこと、その上でわからないところ等は積極的に質問することが望ましい。

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)