文学部 人文学科 人間科学コース
心理学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年: 2年生 3年生 4年生
対象学部等:
社会心理学講義 IV (産業・組織心理学)

講義題目  リーダーシップ論
准教授 池田 浩
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2024 前期
毎週 月曜2限
伊都イーストゾーン 教室
E/J科目 (日本語, English)
更新情報 : 2024/4/4 (12:54)
授業の概要 チームや組織が高い成果を上げ、そして持続的に発展していくためには、個々のメンバーが意欲的に取り組むだけでなく、チームや組織レベルでのチームワークが必要不可欠である。そのマネジメントを担うのがリーダーである。
 本講義では、リーダーシップの本質を深く理解しながら、メンバーやチーム、そして組織に対する効果的なリーダーシップについて理解する。それと同時に、リーダーが様々な経験から自信を獲得し、そして成長するメカニズムについても学習する。
 これらを通して、将来、組織においてリーダーシップを発揮するための素地を習得することを目指していく。

(This class will provide an overview of many of the important theories and topics that leadership study, including effective leadership, transformational leadership, servant leadership.)
キーワード : サーバント・リーダーシップ、信頼、リーダーシップ開発、フォロワーシップ
履修条件 : 特になし
履修に必要な知識・能力 :
特記事項 1.Moodleについて
本講義を受講される方は、講義概要、各回の概要と参考資料など、Moodleに情報を掲載していますので、Moodleの当該コースを登録の上、参照して下さい。
以後、各回の授業に関する情報については、Moodleでアナウンスします。

2.授業形態について
授業は、原則として「対面授業」の形で実施します。教室は、「B112」です。
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :  認定心理士
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
U_B-3d [人間科学コース固有の課題]
「人間」・「社会」に対する自覚的かつ反省的な関わりを通じて、人間存在への理解を深め、学生自ら設定したテーマで論文を作成できる。
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 特になし。必要な資料は、Moodleで配布します。
参考書 : 池田浩「モチベーションに火をつける働き方の心理学」(日本法令、2021)
坂田桐子(編著)『社会心理学におけるリーダーシップ・パースペクティブU』(ナカニシヤ出版、2016)
金井壽宏(著)「リーダーシップ入門」日経文庫
ロバート・K・グリーンリーフ(著)「サーバントリーダーシップ」英知出版
授業資料 : 教科書・参考書・印刷資料
スライド資料

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 リーダーシップとは何か
リーダーシップとは何を指すのか、リーダーシップ研究の歴史的系譜を学習します
自分が考える優れたリーダーについて思い浮かべ、なぜそう考えるかを整理する
2 リーダーシップにおける信頼と関係構築
リーダーシップの影響力の源泉である「信頼」について学習します
日常生活でどうすれば信頼を得ることができるか、何に信頼を寄せているか考えを整理する
3 リーダーに求められる特性
優れたリーダーとなる人とそうでない人との個人差の問題を個人特性(知能や性格、スキル)から学習します
歴史上の「偉人」を思い浮かべ、その人物は「何か違うか」整理してみる
4 効果的なリーダーシップ
リーダーのどのような行動が高い成果の実現につながるかについて学習します
身近なリーダーを思い浮かべ、その人物は日頃どのような働きかけ、言葉かけを行っているか、整理してみる
5 リーダーシップの状況即応理論
効果的なリーダーシップを発揮するために考慮すべき「状況」について学習します
事前資料について読み、自身の考えをまとめる
6 組織変革とリーダーシップ
硬直化した組織を変革するためのリーダーシップについて学習します
事前資料について読み、自身の考えをまとめる
7 サーバント・リーダーシップ
メンバーを下から支えて、支援するリーダーシップについて学習します
事前資料について読み、自身の考えをまとめる
8 サーバント・リーダーシップの実践
サーバント・リーダーシップについて映像を踏まえて議論します
サーバント・リーダーと思える人物を一人挙げその人が何を行ったか整理してみる
9 女性とリーダーシップ
女性のリーダーは男性とどのような違いや障壁があるかについて学習します
事前資料について読み、自身の考えをまとめる
10 モチベーション・マネジメント
メンバーの自律的なモチベーションを醸成するためのリーダーシップについて学習します
事前資料について読み、自身の考えをまとめる
11 チームにおけるリーダーシップ
特定個人によるリーダーシップではなく、チームのメンバー全員がリーダーシップを発揮する共有型リーダーシップについて学習します
事前資料について読み、自身の考えをまとめる
12 リーダーシップのダークサイド
権力の腐敗やハラスメントなど、リーダーがダークサイドに陥る破壊的リーダーシップについて学習します
事前資料について読み、自身の考えをまとめる
13 リーダーシップ開発
リーダーはどのように成長し、育成できるかについて学習します
事前資料について読み、自身の考えをまとめる
14 メンバーによるフォロワーシップ
リーダーシップを引き出し、支えるメンバーのフォロワーシップについて学習します
事前資料について読み、自身の考えをまとめる
15 授業全体に関わる試験を実施います 事前資料について読み、自身の考えをまとめる

成績評価
観点→
成績評価方法
U_B-3d
[人間科学コース固有の課題]
備考(欠格条件、割合等)
期末試験 50%
レポート 1.各授業の振り返りとして「フィードバックシート」への記入を求めます。(20%) 2.課題の内容に応じた「小レポート」(30%)を課します。

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : 随時受け付けます。なお、可能な限りメールで事前にアポイントメントを取るようにしてください。

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)