文学部 人文学科 人間科学コース
心理学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
コミュニティ心理学演習(社会・集団・家族心理学)

講義題目  コミュニティ心理学演習(社会・集団・家族心理学)
准教授 杉山 高志
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2024 後期
毎週 火曜3限
伊都イーストゾーン 教室
E/J科目 (日本語, English)
更新情報 : 2024/3/28 (14:58)
授業の概要 本科目は、コミュニテイ論に基づく「コミュニティ心理学」に関する講義である。「コミュニティ心理学」の理論や実践、様々な現場(例えば、住民自治、防災復興まちづくり、他)の実践例を交えて解説する。受講生が「コミュニティ心理学」を用いて現代社会の諸問題を分析する視座を身につけることを目指す。本科目の中ではフィールドワークを実施し、「コミュニティ心理学」に関する理解を実践的に深める。

(This course is a lecture on "Community Psychology" based on community theory. The lecture will explain the theory and practice of "Community Psychology" with practical examples from various fields (e.g., community organizing, disaster prevention and reconstruction, etc.). The aim is for students to acquire a perspective to analyze various issues in contemporary society using "Community Psychology". Fieldwork will be conducted in this course to deepen students' understanding of "Community Psychology". )
キーワード : 環境行動、コミュニテイ、地域教育、アクションリサーチ、防災、復興、福祉、まちづくり
履修条件 : ・履修条件を特に設けていないが、2024年度前期「環境心理学講義T(産業・組織心理学)」と関連している。 ・複数回開催するフィールドワーク(現地調査)に参加できること。 ・「学生教育研究災害傷害保険」および「学生教育研究賠償責任保険」に加入すること。  ※参考: https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/education/life/insurance  ※詳細は授業で説明する。 ・フィールドワークにおける安全上の注意・事前学習を講義の中で行う。必ず受講すること。
履修に必要な知識・能力 :
特記事項 原則、対面形式で授業を行い、感染症の状況に応じてオンライン形式の授業を実施する。
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :  認定心理士
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
適用・分析(知識・理解の応用)
異なる教育・文化事象を多面的に理解、解釈し、学校などの社会制度や慣行、文化や思想などの基盤的システムの考察および探究ができる。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 教科書@:杉万俊夫 (2000) よみがえるコミュニティ (フィールドワーク人間科学), ミネルヴァ書房.
教科書A:ケイト・マーフィ (2021) LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる, 日経BP.
参考書 : 矢守克也 (2010) アクションリサーチ―実践する人間科学, 新曜社.
佐藤郁哉 (2006) フィールドワーク増訂版, 新曜社.
杉万俊夫 (2013) グループ・ダイナミックス入門―組織と地域を変える実践学, 世界思想社.
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 オリエンテーション 授業概要の解説や履修条件の確認、コミュニティ心理学の概説を行う 事前学修:シラバスの確認
事後学修:教科書@のまえがきを精読、授業概要の確認と授業内容の復習
2 コミュニティ心理学の理論 (1) コミュニティ心理学の理論、特に人間科学の研究手法について解説する 事前学修:教科書@の第1章を精読
事後学修:授業概要の確認と授業内容の復習
3 コミュニティ心理学の理論 (2) コミュニティ心理学の理論、特に住民自治の社会システムについて解説する 事前学修:教科書@の第2章を精読
事後学修:授業概要の確認と授業内容の復習
4 コミュニティ心理学に関連するコミュニテイ論の理論 (3) コミュニティ心理学の理論、特に住民による地域医療について解説する 事前学修:教科書@の第3章を精読
事後学修:授業概要の確認と授業内容の復習
5 コミュニティ心理学に関連するコミュニテイ論の理論 (4) コミュニティ心理学の理論、特に防災・復興のまちづくりについて解説する 事前学修:教科書@の第4章を精読
事後学修:授業概要の確認と授業内容の復習
6 コミュニティ心理学に関連する方法論 (1) コミュニティ心理学に関連する方法論、特にインタビュー手法について解説する 事前学修:教科書AのChapter1〜Chapter7を精読
事後学修:授業概要の確認と授業内容の復習
7 コミュニティ心理学に関連する方法論 (2) コミュニティ心理学に関連する方法論、特にアクションリサーチについて解説する 事前学修:教科書AのChapter8〜Chapter14を精読
事後学修:授業概要の確認と授業内容の復習
8 コミュニティ心理学に関連する方法論 (3) コミュニティ心理学に関連する方法論、特にフィールドワークについて解説する 事前学修:教科書AのChapter15〜Chapter18を精読
事後学修:授業概要の確認と授業内容の復習
9 実習の準備 (1) 第1回〜第8回の授業を復習しつつ、実習課題について解説する 事前学修:教科書@と教科書Aの復習
事後学修:授業概要の確認と授業内容の復習
10 実習の準備 (2) 実習課題に臨む上での準備をグループにわかれて行う 事前学修:実習課題の確認
事後学修:授業概要の確認と授業内容の復習
11 実習 (1) 具体例を探索するフィールドワークを中心にして、授業で理解したことを現場で確かめる。 事前学修:実習計画の確認
事後学修:実習の記録
12 実習 (2) 具体例を探索するフィールドワークを中心にして、授業で理解したことを現場で確かめる。 事前学修:実習記録の確認
事後学修:実習記録の追記
13 実習 (3) 具体例を探索するフィールドワークを中心にして、授業で理解したことを現場で確かめる。 事前学修:実習記録の確認
事後学修:実習記録の追記
14 実習 (4) 具体例を探索するフィールドワークを中心にして、授業で理解したことを現場で確かめ、成果をまとめる。 事前学修:実習記録の確認
事後学修:実習記録のとりまとめ
15 成果報告 フィールドワークで学んだことをグループごとに発表する。 事前学修:実習記録の復習・発表の準備
事後学修:授業内容の復習

成績評価
観点→
成績評価方法

適用・分析(知識・理解の応用)
備考(欠格条件、割合等)
レポート 各回の授業でコメントシートを課し、その評価を60%の配点とする。
プレゼンテーション 最終回の授業での発表内容の評価を40%の配点とする。

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 : 授業態度が著しく劣っている場合は減点する。
野外活動・学外活動の実施を計画している。
感染症の流行によって授業をオンライン形式に変更した場合は、評価方法を再検討する可能性がある。
本科目の成績評価と関連して、最終回の授業にて独創的かつ質の高い発表を行った受講生に対して、教員による審査の上、「優秀賞」など本科目独自の表彰を行う。
学習相談 学習相談 : 火曜日12:00-13:00 及び授業後に学習相談の時間を設ける。不明点等がある場合は、sugiyama.takashi.294@m.kyushu-u.ac.jpに連絡すること。

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)