文学部 人文学科 人間科学コース
心理学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
発達臨床学講義 I (福祉心理学)
Clinical Developmental Psychology I
講義題目  発達臨床学講義T(福祉心理学)
准教授 小澤 永治
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2024 前期
毎週 月曜3限
伊都イーストゾーン 教室
E/J科目 (日本語, English)
更新情報 : 2024/4/1 (12:40)
授業の概要 子どもの発達に伴う臨床心理学的トピックとして,児童虐待を取り上げ概説する。児童虐待の定義や歴史,子どもの保護や予防的介入,法的問題について学ぶ。児童虐待が子どもの発達にもたらす影響について整理し,初期対応や保護後のケア,保護者への支援について学ぶ。

(This lecture will outline the theory and treatment of clinical psychology with the child development. Especially, we focus on issues of child abuse, and the role of children's protection systems. )
キーワード : 児童,児童虐待,児童相談所,トラウマ,社会的養護
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :  認定心理士
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
知識・理解(知識・理解の修得)
人間の形成、発達、成⻑という現代社会の重要課題について、自然科学、社会科学、人文科学の方法による 探求について、基礎的知識を理解し、説明できる。
人間の発達に関する重要課題として,児童虐待を始めとした子育てに関する状況について,基礎的知識を理解し,説明できる。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 使用しない
参考書 : ・庄司順一・鈴木力・宮島清(編)「社会的養護シリーズ3 子ども虐待の理解・対応・ケア」福村出版
・滝川一廣「子どものための精神医学」医学書院
・西澤哲「トラウマの臨床心理学」金剛出版
・増沢高ほか「社会的養護における生活臨床と心理臨床」福村出版
 その他適宜指示する。
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 オリエンテーション 授業の概要 配付資料の確認,児童虐待に関するニュースの収集
2 児童虐待とは ・我が国の児童虐待の現状 授業内容・配付資料の復習
3 児童虐待に関する歴史
・我が国での児童虐待に関する歴史
・海外での児童虐待に関する歴史
授業内容・配付資料の復習
4 児童相談所について
・児童相談所の機能と役割
・児童福祉司,児童心理司の業務について
授業内容・配付資料の復習
5 地域の中での予防と支援
・虐待を防ぐために必要な観点
・地域の中で行われている支援
授業内容・配付資料の復習
6 虐待が子どもに及ぼす影響
・子どもの養育に関する発達心理学的知見
・虐待が及ぼす心理・生物・社会的影響
・アタッチメントやトラウマに焦点をあてた心理療法
授業内容・配付資料の復習
7 アタッチメント・アタッチメントの害
・アタッチメントの概念と歴史
・アタッチメントの混乱と障害
授業内容・配付資料の復習
8 トラウマ
・トラウマの概念と歴史
・トラウマケアについて
授業内容・配付資料の復習
9 アセスメント
・虐待や不適切な養育を経験した子どもの特徴
・実際に使用されるアセスメントツールについて
授業内容・配付資料の復習
10 親・家族の理解と支援
・子育ての難しさと子育て支援
・地域における保護者への支援
・虐待を行った保護者への支援
授業内容・配付資料の復習
11 社会的養護・児童福祉支援施設における支援
・社会的養護の現状と方向性
・児童養護施設,乳児院におけるケア
授業内容・配付資料の復習
12 里親と地域での社会的養育
・里親制度について
・里親制度に基づく地域での支援について
授業内容・配付資料の復習
13 心理支援と治療的養育@ ・心理支援と治療的養育の考え方 授業内容・配付資料の復習
14 心理支援と治療的養育A ・心理支援と治療的養育の実践例から学ぶ 授業内容・配付資料の復習
15 まとめ ・これまでの授業のまとめ 授業内容・配付資料の復習

成績評価
観点→
成績評価方法

知識・理解(知識・理解の修得)
備考(欠格条件、割合等)
レポート 複数回の授業での小レポート,最終レポートから評価を行う。

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : 随時応じる。但し、メールでアポイントメントをとること。
ozawa.eiji.877@m.kyushu-u.ac.jp

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)