文学部 人文学科 人間科学コース
社会学・地域福祉社会学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
社会学講義 VI
Sociology (Lecture VI)
講義題目  社会統計学の基礎
講師 井上 智史
科目ナンバリングコード: LET-HUM3852J
講義コード:
2024 後期
毎週 火曜3限
伊都イーストゾーン E103 教室
E/J科目 (日本語, English)
更新情報 : 2024/2/26 (15:55)
授業の概要 社会調査協会の認定資格「社会調査士」資格取得のための科目である。当科目は社会調査士の標準カリキュラムにおけるD科目に相当し、「社会調査に必要な統計学に関する科目、統計的データをまとめたり分析したりするために必要な、基礎的な統計学的知識を教える科目」である。内容としては、確率論の基礎、基本統計量、検定・推定理論とその応用(平均や比率の差の検定、独立性の検定)、抽出法の理論、属性相関係数(クロス表の統計量)、相関係数、偏相関係数、変数のコントロール、回帰分析の基礎などである。実際の数値計算は、パソコンのソフトウェア(Excelなど)を用いて行う予定である。

(This is a course of basic statistical analysis. This lecture course focuses on descriptive statistics and inferential statistics.)
キーワード :
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 : パソコンの基本的操作と、エクセルなどソフトウェアの使用。
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :  社会調査士
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
U_B-2 [専門分野の知識と理解]
それぞれの専門分野の諸領域のそれぞれの基礎知識、その領域に固有の問題設定や研究手法を身につけ、それらを説明できる。
社会調査に必要な統計学的知識を習得し、統計的データを適切な方法で分析し、その結果を報告することができる。 社会調査に必要な統計学的知識をおおむね習得し、統計的データを分析し、その結果を報告することができる。 社会調査に必要な統計学の基礎的知識を習得し、統計的データを分析することができる。 社会調査に必要な統計学の基礎的知識が習得できておらず、統計的データを分析することができない。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義 授業担当教員による解説を主とした形態であり、適宜、学生との対話やグループワーク、分析の演習などを通じて、関連の知識を深める。
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : テキスト:篠原清夫・清水強志・榎本環・大矢根淳,2010,『社会調査の基礎:社会調査士A・B・C・D科目対応』弘文堂.
あわせて、スライド資料をMoodle上で配布する。また、必要に応じて板書を行うことがある。
参考書 : Bohnstedt, George W. and David Knoke, 1988, Statistics for Social Data Analysis: Second Edition, Itasca: F. E. Peacock Publishers, Inc.(海野道郎・中村隆監訳,1990,『社会統計学:社会調査のためのデータ分析入門』ハーベスト社.)
林拓也編,2018,『改訂版 社会統計学入門』放送大学教育振興会.
佐藤郁哉,2015,『社会調査の考え方 上・下』東京大学出版会.
その他については授業時に指示する。
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 授業概要説明
授業概要、授業計画、到達目標、成績評価について説明する
2 教科書4-1「統計基礎1:社会調査と統計学」
なぜ社会調査で統計学が必要なのかについて論じる
3 教科書4-2「統計基礎2:尺度と変数」
統計学で扱うデータには、どのようなものがあるのかについて論じる
4 教科書4-3「統計基礎3:度数分布とグラフ」
データの分布状況を知るにはどうしたらよいかについて論じる
5 教科書4-4「基本統計量1:代表値」
データの傾向を一言で表現するにはどうしたらよいかについて論じる
6 教科書4-5「基本統計量2:散布度」、教科書4-6「基本統計量3:正規分布と標準偏差」
データの散らばり具合を知るにはどうしたらよいかについて論じる
7 教科書4-7「確率論の基礎:検定・推定の理論」
検定や推定とは何かについて論じる
8 教科書4-8「推定理論とその応用:抽出法の理論」
標本データからどこまで確かなことがいえるのかについて論じる
9 教科書4-10「独立性の検定:属性相関係数(クロス表の統計量)1」
質的変数間の関連性を知るにはどうしたらよいかについて論じる
10 教科書4-10「独立性の検定:属性相関係数(クロス表の統計量)2」
質的変数間の関連性を知るにはどうしたらよいかについて論じる
11 教科書4-9「相関係数、偏相関係数」
量的変数間の関連性を知るにはどうしたらよいかについて論じる
12 教科書4-11「平均の差の検定」
質的変数と量的変数の関連性を知るにはどうしたらよいかについて論じる
13 教科書4-12「変数のコントロール」
変数の関連性に他の変数の影響はないかについて論じる
14 教科書4-13「回帰分析の基礎」
収集したデータから予測や説明をすることが可能かについて論じる
15 まとめ
講義を振り返り、統計学的な知識の基礎について確認する

成績評価
観点→
成績評価方法
U_B-2
[専門分野の知識と理解]
備考(欠格条件、割合等)
レポート
授業への貢献度
演習課題

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 :

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)