文学部 人文学科

古典語 (単位数 1)
選択科目
対象学年: 2年生 3年生 4年生
対象学部等:
古典語(ラテン語) II
Latin II
講義題目  古典語(ラテン語) II 
本務なし 矢野 太一
科目ナンバリングコード: LET-HUM3022J
講義コード:
2024 後期
毎週 水曜4限
伊都イーストゾーン E110 教室
E/J科目 (日本語, English)
更新情報 : 2024/2/29 (17:32)
授業の概要 ラテン語は、印欧語族という非常に大きな言語家族の一つであり、現代のイタリア語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、ルーマニア語等の祖先になりました。ですから、ラテン語学習は、印欧語の比較研究や、ロマンス諸語の深い理解のために欠かせませんし、語彙の大部分をフランス語経由でラテン語に負う英語の理解にも有益です。
また、その文化的役割についていえば、ラテン語は古代ローマで日常の言葉として話され書かれましたが、西ローマ帝国が崩壊してからも、各国語が十分に成長するまで実に千年にわたって書き言葉、大学の言葉としてヨーロッパの文化を担いました。その間、法律・歴史・文学・哲学・宗教のみならず、数学や自然科学にいたるまで、主要な文献はみなラテン語で書かれました。そのため、どんな学問であれ時代をすこし遡って掘り下げようとすると、ラテン語の習得が不可欠になります。
しかしそもそも、何かに役立つということよりも、自分の知らない言葉を学ぶと頭と心の世界が一期に拡がる、それが語学の尊さであり、本当の面白さでもあります。
後期の授業は前期のつづきです。

(This course aims to familialise student with the elementary latin grammer.)
キーワード : ラテン語 印欧語 文法
履修条件 : 前期ラテン語Tに相当する文法内容をすでに学んだ人のみ履修できます。
履修に必要な知識・能力 :
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
U_C-1-4 [外国語運用能力]
外国語の運用能力を高め、自らの考えを表現できる。また、自らが所属する専門分野が扱わない外国語を学び、言語の多様なあり方を説明できる。
活用や変化のほとんどを暗記でき、ラテン文講読に既習の文法内容を応用できる。 暗記はできていなくても辞書・語彙集を用いて、練習問題を解き講読にもついていける。 活用や変化の概要が理解できており、辞書・語彙集を使うことができる。講読の際は既習内容を復習することができる。 活用や変化の概要が理解できていないので、辞書・語彙修が使えない。講読をするための基礎ができていない。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義 原典資料演習の形をとるのは、文法が一通り終わってからです。最後の数回この形の授業になる思います。
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 次の教科書を使用します。学期の前に大学生協で購入してください。
樋口勝彦・藤井昇 『詳解ラテン文法』 1963年 研究社
参考書 :
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 名詞の変化−第4変化・第5変化 目的分詞(supinum) 時間の表現
2 関係・疑問・不定代名詞及び形容詞 与格の用法 代名詞型形容詞 非人称構文
3 現在分詞 分詞の用法
4 不定法完了(受動) 未来分詞 不定法未来(能動) 不定法完了・未来の用法
5 絶対奪格
6 動詞の活用−接続法の活用
7 接続法の一般的意味と時・理由等の用法
8 数詞 間接話法における接続法 要求・願望等の副文における接続法
9 形容詞・副詞の比較級と最上級 属格の用法
10 関係詞と接続法 主文における接続法
11 quominusとquin gerundiumとgerundivum
12 非現実の願望・条件文
13 ラテン文講読
14 ラテン文講読
15 ラテン文講読

成績評価
観点→
成績評価方法
U_C-1-4
[外国語運用能力]
備考(欠格条件、割合等)
期末試験
レポート
小テスト
授業への貢献度

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : 質問・相談は授業後か、メールで受け付けます。メール・アドレスは次のとおりです。
yano.taichi.737@m.kyushu-u.ac.jp
ただし、返信は遅くなることもありえます。あらかじめご了承ください。

授業以外での学習に当たって : 既読箇所を教科書で復習し、充分に自分のものにしてから、次回の授業に臨んでください。

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)