文学部 人文学科 哲学コース
哲学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年: 2年生 3年生 4年生
対象学部等:
哲学史演習 IV
History of Philosophy (Seminar IV)
講義題目  自己の哲学的探求
本務なし(人文科学研究院専門研究員) 重松 順二
科目ナンバリングコード: LET-HUM4151J
講義コード: 17053702
2017 後期
毎週 水曜3限
箱崎 哲学演 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2017/2/28 (14:55)
授業の概要  「私とは何か」という問いを漠然とでも考えた人は多いのではないでしょうか。通常私たちは、こうした問題を、日常の忙しさのなかですぐに忘れてしまったり、無意味な問題だと決めつけてしまったりするものです。しかし、一旦立ち止まり、自己というものに正面から向き合い、ごまかすことなくじっくりと考えてみることは、人生の意味を考えるよい機会になるはずです。本演習では、自己というものについて徹底的に考え抜いているカントの思索を手引きとしながら、みなさんと一緒に「私とは何か」という問題を真剣に問い詰めていきたいと思っています。

 本演習は、昨年度からの続きになります。とはいえ、はじめて参加する学生も演習に参加できるようにします。そのために、演習のはじめにまず、昨年度の内容をしっかりと復習します。次に、それを踏まえつつ、本年度は、『純粋理性批判』の「誤謬推理」の章を講読しながら適宜解説を行い、自己に関するカントの思索に触れてもらいます。本演習では、一方的に講師が話すだけではなく、受講者が積極的に発言でき、楽しく議論できるように工夫します。それから、必要に応じて、グループディスカッションも取り入れていきます。だから、哲学に興味はあるが、ゼミに参加するには敷居が高いと感じている人でも、気軽に参加してください。もちろん哲学を専攻する学生にも『純粋理性批判』を読む作業は刺激的なものになることでしょう。奮って参加して欲しい。なお、授業時間外の予習は必要ないですが、演習前には、前回の議論を思い返してから演習に参加して欲しい。

(This class will offer students a chance to characterize an important form of awareness of oneself as the subject of one's experiences.)

(This class will offer students a chance to characterize an important form of awareness of oneself as the subject of one's experiences.)
キーワード : 自己知 認識論 誤謬推理
履修条件 : 特になし
履修に必要な知識・能力 : 特になし
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_B1-b [専門文献の解釈]
専門分野の基本文献を精確に解釈、分析することができる。
文献の文脈を精確に把握するだけではなく、さらに問題提起ができる。 文献の文脈を精確に把握することができる。 文献の文脈をほぼ理解することができる。 文献の文脈を理解することが困難である。
B_B1-f [批判的討論]
批判的な討論を通して、自らの意見をより客観的視点から組み立てる姿勢を養うことができる。
文献が提示する論点について批判的吟味ができるだけではなく、さらにそれを明確に表現し、それをもとに他の受講者と討論できる。 文献が提示する論点について批判的に吟味できる。 文献が提示する論点についてほぼ理解することができる。 文献が提示する論点を理解することが困難である。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 当該箇所(邦訳)をその都度コピーして配布します。
参考書 : 授業の中で適宜紹介します。
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 イントロダクション 演習
2 昨年度の復習(1) 演習
3 昨年度の復習(2) 演習
4 文献購読 演習
5 文献購読 演習
6 文献購読 演習
7 文献購読 演習
8 ここまでの議論の整理 演習
9 文献購読 演習
10 文献購読 演習
11 文献購読 演習
12 文献購読 演習
13 文献購読 演習
14 文献購読 演習
15 これまでの議論のまとめと展望 演習

成績評価
観点→
成績評価方法
B_B1-b
[専門文献の解釈]
B_B1-f
[批判的討論]
備考(欠格条件、割合等)
授業への貢献度
プレゼンテーション
出席

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : 随時受け付けますが、メールでも受け付けます。

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)