文学部 人文学科 哲学コース
倫理学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
倫理学基礎論講義 V
Basic Theories of Ethics (Lecture V)
講義題目  ウィトゲンシュタインの哲学
東京大学大学院総合文化研究科 教授 野矢 茂樹
科目ナンバリングコード: LET-HUM3175J
講義コード: 17056000
2017 前期
集中
箱崎 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2017/2/16 (10:10)
授業の概要 まず前期ウィトゲンシュタインの哲学を『論理哲学論考』に即して解説し、論じる。ついで後期ウィトゲンシュタインの哲学を『哲学探究』に即して解説し、論じる。

(First, this course examines early Wittgenstein's philosophy by referring to Tractatus Logico-Philosophicus, then his later philosophy by referring Philosophische Untersuchungen.)
キーワード : ウィトゲンシュタイン、『論理哲学論考』、『哲学探究』、論理空間、語りえぬもの、言語ゲーム、規則のパラドクス、私的言語
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_A-a [人文学の視座の理解]
ウィトゲンシュタインの独特な哲学観に触れることで、哲学がどういう営みであるのかについての理解を深める。
ウィトゲンシュタインの独特な哲学観を他の哲学観との比較のもとに位置づけ、哲学という営みを理解する視座を得る。 ウィトゲンシュタインの独特な哲学観を理解し、哲学という営みを理解する視座を得る。 ウィトゲンシュタインの独特な哲学観を理解する。 よく分からないが面白そうなのでもっと勉強してみたいという気になる。
B_A-b [アプローチの理解]
ウィトゲンシュタインが何を主張したかだけではなく、どのように問題と格闘したかの軌跡を捉えることにより、哲学の方法に対する理解を深める。
哲学の方法を深く理解し、自ら実践できるようになる。 哲学の方法を深く理解する。 哲学の方法を一通り理解する。 よく分からないが面白そうなのでもっと勉強してみたいという気になる。
B_A-c [言葉の理解]
ウィトゲンシュタイン哲学の鍵は「言語」である。ウィトゲンシュタインの哲学を理解することにより、「言語とは何か」についての理解を深める。
ウィトゲンシュタインの言語観を理解し、自ら言語について深く考えるようになる。 ウィトゲンシュタインの言語観を理解し、自ら言語について深く考えてみる気になる。 ウィトゲンシュタインの言語観を理解する。 よく分からないが面白そうなのでもっと勉強してみたいという気になる。
B_B1-b [専門文献の解釈]
『論理哲学論考』と『哲学探究』という二十世紀の哲学を代表する文献に触れることで、それをいかに解釈するかを学ぶ。
『論理哲学論考』と『哲学探究』というテクストを自ら読み、的確に理解できるようになる。 『論理哲学論考』と『哲学探究』というテクストを一人で読んでいけるようになる。 『論理哲学論考』と『哲学探究』というテクストについて、授業で扱った範囲では理解できる。 よく分からないが面白そうなのでもっと勉強してみたいという気になる。
B_B1-f [批判的討論]
ウィトゲンシュタインの哲学を学びつつ、同時にそれを批判的に検討する力を鍛える。
たんに受動的にウィトゲンシュタインの哲学を理解するだけではなく、その妥当性を検討できるようになる。 たんにウィトゲンシュタインの哲学を鵜呑みにするのではなく、その妥当性を吟味しようという姿勢をもつ。 ウィトゲンシュタインの哲学を理解しようとする過程で、理解しにくいところ、納得しがたいところを明確に言葉で表現できるようになる。 いまはまだ不得意だが、がんばろうという気になる。
B_B2-c [思考能力]
ひたすら考え抜いたウィトゲンシュタインの思考を辿りつつ、自らも考えることで、思考力を鍛える。
深く思考することができる。 それなりに思考することができる。 考えようという姿勢をもっている。 考えようという姿勢をもたねばならないと思うようになる。。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : プリントを配布する。
参考書 : 授業時に指示する。
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 ウィトゲンシュタインの哲学観
2 『論理哲学論考』の哲学
3 中期ウィトゲンシュタインの哲学
4 『哲学探究』の哲学

成績評価
観点→
成績評価方法
B_A-a
[人文学の視座の理解]
B_A-b
[アプローチの理解]
B_A-c
[言葉の理解]
B_B1-b
[専門文献の解釈]
B_B1-f
[批判的討論]
B_B2-c
[思考能力]
備考(欠格条件、割合等)
レポート

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 :

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)