文学部 人文学科 哲学コース
美学・美術史 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
東洋美術史講義 VII
History of Oriental Fine Arts (Lecture VII)
講義題目  中国山水画史
東京大学東洋文化研究所 准教授 塚本 麿充
科目ナンバリングコード: LET-HUM4261J
講義コード:
2017 前期
集中
箱崎 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2017/3/3 (14:52)
授業の概要 中国絵画の中心ジャンルである山水画の発展について概説する。
中国の山水画は、六朝時代に理論的に成熟し、唐時代に技法的な発展をとげ、北宋時代に至って理論と芸術性を備えた総合芸術として完成した。その後は、南宋時代を経て、元時代になると文人画として大きく発展し、その後の中国芸術の最も根幹となる表現形式となった。
この講義では、理論と絵画作品の両面から、山水画の発展の過程について考え、あわせて、東アジアにおける山水画や文人芸術の意味について考えてみたい。

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キーワード :
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 : 教職(社会)(地理歴史)
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_A-a [人文学の視座の理解]
人文学の基礎知識を踏まえて、現代人文学の視座の特質を理解できる。
人文学の基礎知識を踏まえて、現代人文学の視座の特質を理解できる。
B_A-d [資料の理解]
史資料・文献・作品の分析と解釈、および実地調査などに基づいて、世界における文化・歴史・社会の多様性と共通性を理解し説明できる。
B_B1-a [古典の読解]
長い文化的伝統のなかで人類が生み出してきた知的所産である「古典」を、厳密に読解する能力を身に付けることができる。
B_B1-d [専門的研究手法]
専門分野に固有の問題設定や研究手法を正しく身に付けることができる。
B_B1-f [批判的討論]
批判的な討論を通して、自らの意見をより客観的視点から組み立てる姿勢を養うことができる。
B_C-f [社会貢献の意欲]
人文学の視点から人類や世界、地域社会への貢献を考える志向を持つ。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト :
参考書 : 『中国書画探訪―関西の収蔵家とその名品』二玄社、2011年
宇佐美文理『歴代名画記』―〈気〉の芸術論』岩波書店、2010年
小川裕充『臥遊―中国山水画 その世界』中央公論美術出版社、2008年

ほか、授業中に指示する。
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 中国芸術とは
2 中国芸術と日本の中国美術コレクション
3 六朝の画論と山水画―宗炳「画山水序」
4 唐時代と山水の変―呉道玄と潑墨の画家たち
5 五代の画論と山水画―荆浩、関仝、范寛
6 北宋初期の開封と山水画家たち―燕文貴と許道寧
7 郭煕の画論と山水画―「林泉高致集」と「早春図」
8 徽宗朝の変革と新しい山水―王詵と趙令穣とその仲間たち
9 南宋宮廷の画家たち
10 元時代の文人画―銭選と趙孟頫
11 元時代の職業画家たち―盛懋と杭州の画家たち
12 元時代文人画の完成―黄公望、倪瓚、王蒙へ
13 明代画壇の展望
14 清時代のコレクションと乾隆画壇
15 近代絵画と筆墨論

成績評価
観点→
成績評価方法
B_A-a
[人文学の視座の理解]
B_A-d
[資料の理解]
B_B1-a
[古典の読解]
B_B1-d
[専門的研究手法]
B_B1-f
[批判的討論]
B_C-f
[社会貢献の意欲]
備考(欠格条件、割合等)
レポート
出席

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 :

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)