文学部 人文学科 歴史学コース
日本史学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
日本史学演習 XIV
Japanese History (Seminar XIV)
講義題目  戦時期の知識人の日記を読む
百年史編集室 准教授 藤岡 健太郎
科目ナンバリングコード: LET-HUM3327J
講義コード: 17055603
2017 後期
毎週 金曜2限
箱崎 日本史演 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2017/2/28 (19:42)
授業の概要 戦前・戦時期に東京帝国大学法学部助教授・教授を務めた矢部貞治の日記を読む。矢部は政治学者であり、昭和研究会への参加や近衛文麿のブレーンとなって現実政治にも関与した。戦時期の『矢部貞治日記』からさまざまな情報(政治情報だけとは限らない)を拾い、他の史料とも突き合わせて検討することにより、この時代の状況を明らかにするのがこの授業の目的である。

(This class examines diary of YABE Teiji who was an assistant professor and professor of the Imperial University of Tokyo Faculty of Law for the wartime. Yabe was a political scientist, and he took part in real politics through the Showa Kenkyu-kai and as the brains of KONOYE Fumimaro. The purpose of this class is clarifying the situation in the wartime Japan by picking up information (not only political information) from “Diary of YABE Teiji” and comparing with other materials.)
キーワード :
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 : 教職(社会)(地理歴史)
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_A-d [資料の理解]
史資料・文献・作品の分析と解釈、および実地調査などに基づいて、世界における文化・歴史・社会の多様性と共通性を理解し説明できる。
資料の内容と文中の用語を正確に理解し、作成者の意図を的確に汲み取ることができている。 資料の内容を正確に理解し、作成者の意図を汲み取ることができている。 資料の内容を正確に理解している。 資料の内容の理解に不十分な点がある。
B_B1-e [専門資料の分析]
専門分野で必要な史資料や文献を収集、分析して、その内容を自分の言葉で精確に表現できる。
対象資料のみならずその内容の背景や展開を示す資料を分析し、テキストの意味するところを深く検討している。 対象資料のみならずその内容の背景を示す資料を分析し、テキストの意味するところを検討している。 対象資料の内容を十分に検討している。 対象資料の分析が十分に行われていない。
B_B2-d [専門的思考方法]
専門分野の内容に関する深い理解と、学問固有の思考方法を獲得する。
史料批判を十分に行い、時代状況と資料の内容の関係がどのようなものであるかなど、歴史学的な観点から対象資料の検討を行っている。 史料批判を行い、時代状況と資料の内容の関係がどのようなものであるかなど、歴史学的な観点から対象資料の検討を行っている。 史料批判を行った上で、対象資料の検討を行っている。 史料批判を行わず、対象資料の内容を鵜呑みにしている。
B_C-b [粘り強さ]
史資料や文献、情報の収集と読解に地道に取り組む姿勢を持つ。
自ら調査・分析方法を考えて実行している。関連度の高低にかかわらずさまざまな関連資料にあたって比較・検討を行っている。 自ら調査・分析方法を考えて実行している。関連度の高い資料にあたって比較・検討を行っている。 提示された参考文献に掲載されている関連資料等にもあたって検討を行っている。 提示された参考文献や辞典類以外の資料にアクセスしていない。信頼度の低いネット情報に依存している。
B_C-d [興味関心の幅広さ]
専門分野のみならず、幅広い知識と教養を身に付けようとする意欲を持つ。
日本史のみならず、政治学・経済学など他分野の観点から資料の検討を的確に行っている。 日本史のみならず、政治学・経済学など他分野の観点から資料の検討を行っている。 日本史のみならず、政治学・経済学など他分野の観点から資料の検討を行う姿勢が見られる。 日本史の知識のみで資料を検討している。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 『矢部貞治日記』銀杏の巻(読売新聞社、1974年)。コピーを配布する。
参考書 : 伊藤驕w昭和十年代史断章』(東京大学出版会、1981年)。その他授業中に指示する。
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習

成績評価
観点→
成績評価方法
B_A-d
[資料の理解]
B_B1-e
[専門資料の分析]
B_B2-d
[専門的思考方法]
B_C-b
[粘り強さ]
B_C-d
[興味関心の幅広さ]
備考(欠格条件、割合等)
プレゼンテーション 60%
授業への貢献度 40%。毎回少なくとも1回は質問・発言すること。
出席 無駄欠席した場合、連絡不可能な事情がある場合以外は不可とする。

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : 随時。事前にメールで連絡すること。

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)