文学部 人文学科 歴史学コース
東洋史学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
東洋史学講義 XIII
East Asian History (Lecture XIII)
講義題目  近世日本とアジア
長崎大学多文化社会学部 教授 木村 直樹
科目ナンバリングコード: LET-HUM2345J
講義コード:
2017 前期
集中
箱崎 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2017/2/28 (14:31)
授業の概要 17世紀から19世紀半ば、日本の幕藩制国家は、一般的には「鎖国」と理解される対外関係をアジア世界と有していた。
しかし、現実のアジア世界における日本のありかたは、人々の自由な往来やキリスト教の信仰などの面について厳しく統制されながも、一方で貿易などにおいてはアジア世界との強い関係を有している。本講義では、近世と日本の関係について、アジアの歴史的展開の文脈も交えながら、考えていきたい。

()
キーワード : 明清交替 オランダ東インド会社 唐人貿易 
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項 開講時期は、後日提示(9月に1日3コマ×5日を予定)
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_A-b [アプローチの理解]
対外関係を理解する上で、残された史料を複数の立場から批判的にアプローチすることは不可欠であることを理解する。
複数の視点から、研究史を理解し、自分自身の論点で議論を展開できる。 複数の視点から、研究史のありかたを理解できる。 研究史を踏まえ、現在の問題点を理解できる。 研究史の流れを理解できる。
B_A-d [資料の理解]
近世日本の対外関係にかかわる様々な史料のなかで、翻刻や翻訳された史料について、テキストを内在的に解読するのみならず、批判的に分析することができるようになる。
史料を自分から選び出して、テキスト理解と批判的理解がきる。 史料をテキストのみならず、その作成された背景について理解できる。 史料のテキストについて正しく理解できる。 史料の性格について理解できる。
B_B2-d [専門的思考方法]
歴史的事実を、様々な視角から解釈できるようになる。
複数の立場の史料を、統合的に理解して議論できる。 複数の異なる立場の史料について、それぞれの差異を理解できる。 史料に基づいて考察できる。 複数のアプローチによる史料解釈の意義を理解できる。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト :
参考書 : 講義中に適宜紹介
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 近世日本対外関係史の研究状況
2 キリシタン禁制と対外関係
3 4つの口と貿易構造
4 松前口 長崎・中国東北部をつなぐ回路として
5 対馬口 アジア大陸への回路として
6 薩摩口 両属する琉球
7 長崎口 西洋の窓口かアジアのゲートウェイか 演習
8 東インド会社のアジア進出 演習
9 唐人屋敷・出島・倭館 交流拠点の特質 演習
10 明清交替と近世日本 演習
11 漂流民の世界 18世紀東アジアの相対的安定期 演習
12 19世紀唐人屋敷の変質 演習
13 唐通事とオランダ通詞 幕末の英語理解へ 演習
14 貿易と医学 漢方・蘭学の折衷
15 まとめ 近代外交体制を視野に

成績評価
観点→
成績評価方法
B_A-b
[アプローチの理解]
B_A-d
[資料の理解]
B_B2-d
[専門的思考方法]
備考(欠格条件、割合等)
授業への貢献度 30パーセント
レポート 40パーセント
出席 30パーセント

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 :

授業以外での学習に当たって : 集中講義のため、期間内の授業以外での学習時間には制限があるが、毎日、翻刻史料を読解してもらい、翌日一定の議論を行いたい。

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)