文学部 人文学科 歴史学コース
東洋史学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
東洋史学講義 XIV
East Asian History (Lecture XIV)
講義題目  モンゴル帝国における情報伝達:モンゴル統治層と華北
広島大学大学院文学研究科 准教授 舩田 善之
科目ナンバリングコード: LET-HUM3345J
講義コード:
2017 後期
集中
箱崎 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2017/3/10 (16:28)
授業の概要 本講義では,モンゴル帝国における情報伝達の制度と実態を考察する。石刻・文書史料の有用性や,モンゴル統治層と華北地域社会との間の相互関係についても議論する。

(This course provides an in-depth examination of specific aspects of the Mongol Empire. Attention will be paid to the institution and picture of promulgation of edicts and information. The course also occasionally touches on relevant topics in utilities of the stone inscriptions and official documents, and relations between Mongol rulers and local societies in Northern China.)
キーワード : モンゴル帝国 情報伝達 石刻史料 文書史料 中央ユーラシア 中国本土
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 : 世界史と漢文の基本的な知識。
特記事項  クラウド・サービスを通じてハンドアウトを事前配布する。履修・聴講する学生は,funadayosあっとまーくyahoo.co.jpまで事前にメールを送ること。
 講義中・ディスカッション中における積極的な質問・応答・発言を期待し,高く評価する。
 11月または12月に開講予定。
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_A-d [資料の理解]
史資料・文献・作品の分析と解釈、および実地調査などに基づいて、世界における文化・歴史・社会の多様性と共通性を理解し説明できる。
講義で取り上げた史料について深く理解し,詳細に説明し,発展的・批判的に考察することができた。 講義で取り上げた史料について深く理解し,詳細に説明できた。 講義で取り上げた史料について理解し,説明できた。 講義で取り上げた史料についての理解が表層的なものにとどまった。
B_B2-d [専門的思考方法]
専門分野の内容に関する深い理解と、学問固有の思考方法を獲得する。
講義で取り上げた歴史事象について深く理解し,詳細に説明し,発展的・批判的に考察することができた。 講義で取り上げた歴史事象について深く理解し,詳細に説明できた。 講義で取り上げた歴史事象について理解し,説明できた。 講義で取り上げた歴史事象についての理解が表層的なものにとどまった。
B_C-d [興味関心の幅広さ]
専門分野のみならず、幅広い知識と教養を身に付けようとする意欲を持つ。
講義でとりあげた事象あるいは関連する事象について,多様な関心をもち,多くの問題を提出し,議論を深め,新たな視角を提示することができた。 講義でとりあげた事象あるいは関連する事象について,多様な関心をもち,多くの問題を提出し,議論を深めることができた。 講義でとりあげた事象あるいは関連する事象について,多様な関心をもち,いくつかの問題を提出することができた。 講義でとりあげた事象あるいは関連する事象に対する関心が表層的なものにとどまった。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 使用しない。ハンドアウト(アウトライン・史料・参考文献)を配布する。板書を行い,必要に応じて,プレゼンテーションソフトのスライドを映写する。
参考書 : 愛宕松男・寺田隆信(1974)『元・明』(中国の歴史6)東京:講談社;のち同(1998)『モンゴルと大明帝国』(講談社学術文庫)東京:講談社として再刊
杉山正明(1996)『モンゴル帝国の興亡』上下(講談社現代新書)東京:講談社
大修館書店(2001)「石で読む中国史:石刻・石碑が語る社会と文化」月刊『しにか』12/3
勉誠出版(2006)「碑石は語る」『アジア遊学』91
早稲田大学モンゴル研究所編(2011)『モンゴル史研究:現状と展望』明石書店

より詳細なリストはハンドアウトに記載する。
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 ガイダンス
2 石刻史料の分類と特徴:石と紙のあいだ 参考文献の読解
3 石刻史料の探索と活用:様々な形態とフィールドワーク 参考文献の読解
4 モンゴル帝国の構造:ウルス・アイマクの重層構造 参考文献の読解
5 モンゴル帝国の構造:権益の分配と定住民地域の支配 参考文献の読解
6 まとめ(小テスト・討論) 小テスト・討論
7 命令文書の開読:制度と儀礼 配付資料の読解
8 命令文書の開読使臣:伝達を担った人々 配付資料の読解
9 命令文書伝達の現場:開読の場面と紛争処理 配付資料の読解
10 まとめ(小テスト・討論) 小テスト・討論
11 命令文書の刻石と地域社会の再編:山西太原に残るチャガタイの命令 配付資料の読解
12 命令文書の刻石による地域社会への作用:山東煙台に残るダーリタイ系諸王の命令 配付資料の読解
13 命令文書の刻石とイスラームの変容:陜西西安に残る朱元璋の命令 配付資料の読解
14 まとめ(小テスト・討論) 小テスト・討論
15 討論 討論

成績評価
観点→
成績評価方法
B_A-d
[資料の理解]
B_B2-d
[専門的思考方法]
B_C-d
[興味関心の幅広さ]
備考(欠格条件、割合等)
授業への貢献度 40%
小テスト 60%

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 :

授業以外での学習に当たって : 事前に配布するハンドアウトに目を通して授業に臨んでほしい。

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)