文学部 人文学科 人間科学コース
地理学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
地理学講義 III
Geography (Lecture III)
講義題目  日本における地政学の受容と展開−その2
教授 高木 彰彦
科目ナンバリングコード: LET-HUM2743J
講義コード:
2017 後期
毎週 月曜3限
箱崎 204 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2017/3/12 (19:07)
授業の概要  本講義は昨年度開講した「日本における地政学の受容と展開」の続編である。近年、地政学ブームだが、アジア・太平洋戦争中に多くの地理学者が地政学に関与したことについては、あまり知られていない。本講義では、地政学という学問の誕生とその後の展開を、日本における地政学の受容と展開を中心に、戦争中に高揚をみた日本の地政学と戦後から現代に至るまでの展開過程を視座に入れながら検討することにしたい。今年度の講義は、昨年度の講義では十分に説明できなかった、地政学の受容過程と最近の展開を中心に行う予定である。

(This course examines the introduction of geopolitics and its development in Japan. )
キーワード : 地政学、戦争、政治地理学、例外主義
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_A-e [現代世界の理解]
現代世界における様々な人文現象や社会問題を、批判的視点から理解し説明できる。
地政学的方法とともに、他の学問的方法と比較検討しながら、現代世界を理解することができる。 地政学概念を駆使して現代世界を理解することができる。 現代世界を理解するのに地政学が有効であることが身についている。 現代世界の理解と地政学との関連性を理解できない。
B_B2-a [総合把握力]
知識を総合的かつ有機的に把握する能力を身に付ける。
日本における地政学の受容と展開および今日の地政学ブームについて十分に理解できている。 日本における地政学の受容と展開について十分に理解できている。 地政学概念について十分に理解できている。 地政学概念の理解が大衆向け地政学のレベルに止まっている。
B_B2-f [社会との関わり]
社会と学問の関わりについて、専門分野の学習を通して理解を深め、考える能力を身に付ける。
地政学概念が国際理解に有効であることを十分に把握できている。 地政学概念が国際理解に有効であることを把握できている。 地政学概念が国際理解に有効であることをある程度把握できている。 地政学概念が国際理解に有効であることをほとんど把握できていない。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 用いない。授業中に必要な資料を配付する。
参考書 : 柴田陽一(2016)『帝国日本と地政学−アジア・太平洋戦争期における地理学者の思想と実践』清文堂.
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 1.はじめに
2 2.地政学の成立をめぐって
3 3.日本における地政学の受容
4 4.総力戦体制期における地政学の展開@日本地政学協会と『地政学』
5 5.総力戦体制期における地政学の展開A蝋山政道と昭和研究会
6 6.総力戦体制期における地政学の展開A京都学派
7 7.戦後における地政学批判と例外主義
8 8.おわりに

成績評価
観点→
成績評価方法
B_A-e
[現代世界の理解]
B_B2-a
[総合把握力]
B_B2-f
[社会との関わり]
備考(欠格条件、割合等)
期末試験 70%
小テスト 出席点と併せて30%
出席 小テストと併せて30%

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 : 毎回出席カードを配付し、それに小テストの回答を記入してもらいます。
学習相談 学習相談 : 木曜13時30分−14時30分

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)