文学部 人文学科 人間科学コース
地理学 専門分野
専門分野科目 (単位数 1)
専攻必修科目
対象学年: 2年生 3年生
対象学部等:
地理学実習 III
Geography (Practice III)
講義題目  地域調査法入門
准教授
教授
教授
今里 悟之
高木 彰彦
遠城 明雄
科目ナンバリングコード: LET-HUM3767J
講義コード:
2017 前期
集中
箱崎 地理演 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2017/2/16 (16:55)
授業の概要 この授業では、人文地理学の研究・調査を進めるうえで必要となる、野外調査の基礎を学習する。最初に地域の分類手法と野外調査に不可欠な地図の利用について学ぶ。後者については、まず地図の概念、地図の歴史、地図投影法と座標系など地図の思想史について理解を深める。その後、都市と農村の空間・社会変容の歴史と実態を把握する作業を通して、地形図の読図と図上計測、主題図の読解、土地利用図やメッシュマップの利用方法について学び、さらに統計および歴史資料なども活用して、地域の変貌過程を理解し、今後の予測を行うための方法を、実際に体験しながら学習する。主に福岡県内の都市部と農村部で合計5回の野外調査(フィールドワーク)を行う予定である。

(All second and third-years students are expected to participate in all five one-day field trips to visit major geographical sites in Fukuoka Prefecture and its neighboring regions. This course provides students with the necessary knowledge and research skills for human geography.)
キーワード :
履修条件 : 5回の野外調査(フィールドワーク)に必ず参加できること。
履修に必要な知識・能力 :
特記事項 受講希望者は4月上旬(後日このシラバスで通知予定)に地理学研究室でガイダンスを行うので出席すること。出席できない場合は、今里まで連絡のこと。野外調査の際の交通費などは自己負担となる。
社会調査士の資格取得のための選択科目である。
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :  社会調査士
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_B2-a [総合把握力]
地域に関する知識を総合的かつ有機的に把握する能力を身に付ける。
地理学徒として十分な広い視野を持った地域理解ができ,独自の批判的把握ができている。 地理学徒として十分な広い視野を持った地域理解ができる。 一定程度の視野をもった地域理解ができる。 必要最低限の地域理解に達していない。
B_C-b [粘り強さ]
資料・文献・情報の収集と読解に地道に取り組む姿勢を持つ。
十分に地図や文献の収集・分析ができ,体系的な理解ができた。フィールドワークへの積極的関与も申し分ない水準であった。 十分に地図や文献の収集・分析ができた。フィールドワークへの積極的関与も十分であった。 一定水準の地図や文献の収集・分析ができた。フィールドワークへの積極的関与も一定程度できた。 必要最小限の地図や文献の収集・分析ができていない。フィールドワークへの積極的関与もみられない。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 特に用いない。
参考書 : 授業中に指示する。
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 15回の授業を3回ずつに分け、それぞれ1,2回目を野外調査の準備(地図に関する基本講義と受講生による資料収集)、3回目を野外調査とその反省にあてる。
第1,3,5回は都市部をフィールドとして、地域構造の歴史的変遷や都市計画の問題点、都市再開発事業、産業立地などを主たるテーマとする。第2,4回は農山漁村をフィールドとして土地利用や景観の変遷、生業の変化などを主たるテーマとする。
1 イントロダクション(地図の概念と歴史)
2 都市地域構造の歴史的変遷の検討
3 野外調査の実践@
4 農山村における土地利用の検討(地形分類図)
5 農山村における景観変化の検討
6 野外調査の実践A
7 都市計画および都市再開発事業の変遷(土地利用図)
8 都市住民の日常生活と生活行動の検討
9 野外調査の実践B
10 農山漁村における生業の変遷(図上計測)
11 農山漁村における生活行動の検討
12 野外調査の実践C
13 都市部における産業施設の立地の検討(メッシュマップ)
14 野外調査の実践D
15 まとめ

成績評価
観点→
成績評価方法
B_B2-a
[総合把握力]
B_C-b
[粘り強さ]
備考(欠格条件、割合等)
レポート 50%
出席 50%(5回のフィールドワークが必修)

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 : 成績評価は3年生の集中講義分として行うので,履修登録を忘れないこと。
学習相談 学習相談 : 随時相談に応じる。

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)