文学部 人文学科 文学コース 中国文学 専門分野 専門分野科目 (単位数 2) 選択科目 対象学年: 対象学部等: |
Chinese Literature (Lecture II)
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科目ナンバリングコード: LET-HUM2542J 講義コード: 2017 前期 集中 箱崎 教室 J科目 (日本語, 日本語) |
授業の概要 |
かつて日本の学術は、中国や朝鮮半島からの漢籍の将来によって推進したという重要な一面をもつ。古くより日本にもたらされ伝存した漢籍は質量ともに誇りうる。中国や朝鮮半島では失われ、日本にのみ存在する本も少なくない。幕末の『経籍訪古志』は、日本における漢籍文献学の本格的な幕開けを告げるものとなった。明治初期に来日した楊守敬は、本書を參考にして漢籍を収集し、考察を加え『日本訪書志』を著し、日本の漢籍の優秀性を中国に知らしめた。その後も中国の学者による日本訪書が相次いだが、彼らの関心は楊守敬と同じく、伝統的な学問の「四部」の範囲の漢籍にあった。近代の学問が隆盛に向かい、従来、学問的対象とされなかった戯曲・小説分野にも優れた漢籍が日本に伝来していることが注目されるようになった。この授業では、日本から「逆発信」された漢籍という視点から、幕末から昭和初期までの漢籍を軸とした日中学術交流の軌跡をたどり、学問交流の意義を考えてみたい。 () | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
キーワード : 佚存書、狩谷棭斎、森立之、楊守敬、董康 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
履修条件 : 履修に必要な知識・能力 : | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
特記事項 |
7月31日〜8月4日
教職 : 教職(中国語) 資格 : | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
到達目標 |
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー 九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー 九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ 九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ 九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ 九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
授業方法 |
テキスト : なし(プリントを配布する) 参考書 : ・大庭脩『漢籍輸入の文化史』(研文出版、1977) ・陳捷『明治前期日中学術交流の研究―清国駐日公使館の文化活動 』(汲古書院 2003) その他、随時紹介する。 授業資料 : 授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
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成績評価 |
GPA評価
成績評価基準に関わる補足事項 : | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
学習相談 |
学習相談 : 授業以外での学習に当たって : 合理的配慮について : 障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。 <相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階) (電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp) |