文学部 人文学科 文学コース 英語学・英文学 専門分野 専門分野科目 (単位数 2) 選択科目 対象学年: 対象学部等: |
English Literature (Lecture II)
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科目ナンバリングコード: LET-HUM2571J 講義コード: 2017 後期 集中 箱崎 教室 J科目 (日本語, 日本語) |
授業の概要 |
『テンペスト』(1611年頃)に登場する魔術師プロスペローのコスチュームは「ファンタズミック」のミッキーとほぼ同じですが、魔法の力の源泉になるものは全く違います(物理的な理論体系が違うからです)。愛の感情に関してシェイクスピア時代と現代の恋人たちでそう大きな違いはありません。ところがロミオとジュリエットのように相互の愛情を確認できると、シェイクスピア劇の恋人たちは出会って数時間でも結婚してしまいます(婚姻契約の社会コードが異なるからです)。リア王やマクベス、オセローを始めシェイクスピア劇の登場人物の多くが心の病にかかりますが、この症状が起こるメカニズムと治療法は今日とは著しく異なります(医学理論全体が四体液説という摩訶不思議な体系を前提としていたからです)。 所変われば品変わるではありませんが、シェイクスピアの劇世界で起こる出来事は今日の文化・社会制度とは全く異なる背景から生まれています。この講義ではシェイクスピアの劇作品を紹介しつつ、王国相続制度や階級制度、結婚制度など、同時代の文化・社会的背景からシェイクスピア劇の面白さを解説します。 (This lecture course aims to analyse Shakespeare's plays, focusing on their social and cultural background. ) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
キーワード : シェイクスピア 文化・社会背景 王国制度 階級制度 結婚制度 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
履修条件 : 履修に必要な知識・能力 : | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
特記事項 |
開講期間:1月15日(月)〜19日(金)
教職 : 教職(英語) 資格 : | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
到達目標 |
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー 九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー 九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ 九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ 九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ 九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
授業方法 |
テキスト : 毎回、ハンドアウトを配布します。特定のテキストは使用しません。 参考書 : 中野春夫『恋のメランコリー―シェイクスピア喜劇世界のシミュレーション』、研究社、2008年。中野春夫「『不思議の国』のハムレット」、『シェイクスピアと演劇文化―日本シェイクスピア協会創立50周年記念論文集』、研究社、2012年、3-24頁。 授業資料 : 授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
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成績評価 |
GPA評価
成績評価基準に関わる補足事項 : | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
学習相談 |
学習相談 : 授業以外での学習に当たって : 合理的配慮について : 障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。 <相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階) (電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp) |