文学部 人文学科 人間科学コース
言語学・応用言語学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年: 2年生 3年生 4年生
対象学部等:
言語学・応用言語学演習 XII
Linguistics and Applied Linguistics (Seminar XII)
講義題目  日本語の機能語:コーパス調査と分析
教授 上山 あゆみ
科目ナンバリングコード: LET-HUM3722J
講義コード: 17054309
2017 前期
毎週 木曜4限
箱崎 103 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2017/4/20 (02:28)
授業の概要 機能語とは、助詞や助動詞など、それ単独ではその「意味」がはっきりしない一方、構文をかたちづくる要となるものである。それだけにその実態はつかみにくく、様々な方向からアプローチする必要がある。この授業では、割り当てられた1つの機能語について、グループで協力して以下の3種類の作業を行なう。
  • コーパスを見ることによって、その機能語に何種類の用法があるかを看破し、コーパスの例文にラベル付けを行う分類ガイドラインを作成する。
  • その機能語に関する先行文献を探し、どの用法について、どのような観察(記述的一般化)が報告されているかをまとめる。
  • 先行文献で報告されている観察が適切かどうか、コーパスを用いて吟味し、より妥当な記述的一般化をまとめる。
 また、授業中に適宜、Word, Excel, Powerpoint の効果的な使い方について情報交換を行う。

(The aim of this class is to create an annotation guideline with respect to an assigned functional word in Japanese. Students will have a chance to familiarize themselves to work cooperatively on the Balanced Corpus of Contemporary Written Japanese (BCCWJ)in order to check if their proposed guideline is sufficiently adequate. )
キーワード : 助詞 コーパス
履修条件 : 特になし
履修に必要な知識・能力 :
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_B1-e [専門資料の分析]
専門分野で必要な史資料や文献を収集、分析して、その内容を自分の言葉で精確に表現できる。
機能語の分類について、どのようなテストが有効であるか看破し、全体的な見地から分類方法を決断することができる。 機能語の分類について、あるテストが有効であるかどうかを評価することができ、一貫した分類方法を提案することができる。 指定された方法で、安定したアノテーションを行うことができる。分類された例文の中のムラを指摘することができる。 例文とその分類の対応が理解できる。
B_B1-d [専門的研究手法]
専門分野に固有の問題設定や研究手法を正しく身に付けることができる。
関係する先行文献が当該の課題に対してどのような意味を持つか、的確にまとめることができる。 関係する先行文献を読んで、その主張をまとめることができる。 関係する先行文献を広く集めることができる。 関係する先行文献を見つけることができる。
B_B2-e [コミュニケーション能力]
学問的な討論の場を通して、自分の意見を精確かつ明確に表現する能力と他者の意見を理解するコミュニケーション能力を鍛錬し、広く世界と交流できる力を養う。
提案するガイドラインが有効/有益なものであることを手短かにまとめて説明することができる。他の班のガイドラインについて適切なコメントをすることができる。 提案するガイドラインを手短かにまとめて説明することができる。他の班のガイドラインについて質問をすることができる。 提案するガイドラインの発表資料を作成することができる。他の班のガイドラインとの違いを理解することができる。 提案するガイドラインの発表を手伝うことができる。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : Word については、『論文を書くためのWord利用法』(上山あゆみ)くろしお出版 を用いて説明する。定価は、税込みで 1680円 で、生協にも置いてくれてある。Office 2003 当時のものなので、購入は義務的ではないが、一応、ここに書いてある内容は、現在の Office でも通用する。卒論を書く際にも利用できるとは思うが、先輩に借りて見てみる、ということでも、もちろんかまわない。
参考書 : 参考文献は、自分たちで探してもらう。
授業資料 : リンク場所は、授業中に示す。

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 目標の説明、班および役割決め グループワーク
2 Word の説明。ガイドライン作成 グループワーク
3 Word の説明。先行文献の確認 グループワーク
4 書式の説明。予稿集の準備 グループワーク
5 ガイドラインの作成 グループワーク
6 Excel の説明。カッパ値の説明 グループワーク
7 発表1-1 グループワーク
8 発表1-2 グループワーク
9 発表1-3 グループワーク
10 PowerPoint の説明。2つの班の統合 グループワーク
11 発表2-1 グループワーク
12 発表2-2 グループワーク
13 発表2-3 グループワーク

成績評価
観点→
成績評価方法
B_B1-e
[専門資料の分析]
B_B1-d
[専門的研究手法]
B_B2-e
[コミュニケーション能力]
備考(欠格条件、割合等)
プレゼンテーション 30% ほど。詳しい計算は Moodle による。
レポート 70% ほど。詳しい計算は Moodle による。
出席 5% ほど。 詳しい計算は Moodle による。

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : 適宜、メールで質問を受け付ける。appointment が必要な場合にも、メールで連絡すること。

授業以外での学習に当たって : 班の中での連絡がスムーズに行われるよう、各自、留意すること。

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)