文学部 人文学科 人間科学コース
心理学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年: 学部2年 学部3年 学部4年
対象学部等:
カウンセリング論講義IV
Counseling IV
講義題目  臨床パーソナリティ論
准教授/教育学部 佐々木 玲仁
科目ナンバリングコード:
講義コード: 17075055
2017 後期
毎週 金曜4限
箱崎 401 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2017/10/2 (15:06)
授業の概要 本講義では,人間のパーソナリティというものを臨床心理学的に考えるに当たって,精神医学の書である中井久夫の「治療文化論」をテクストとして用いる。このテクストそのものが直接パーソナリティについて論じたものではない。むしろ,これを題材として,人間にとってパーソナリティとは何か,あるいはなぜパーソナリティというものを考えなければならないのかということについて論じていくためにこのテクストを用いるものである。より詳細に言えば,「パーソナリティ」と「診断」という2つの行為の共通点である「分類」というより抽象的なレベルでの議論を行うために,直接はパーソナリティについて論じていないこのテクストを用いるのである。そのことによって,パーソナリティについて,より広範かつ重層的な論考を行なっていくことを目指す。このテクストがどのようにパーソナリティに接続していくかについては,授業を進行していく中で明らかにしていくこととした

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キーワード :
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :  認定心理士
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
知識・理解
本講義で論じられる,文化依存症候群,個人症候群,文化精神医学という概念を題材にパーソナリティについて考えることができるようにすること
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 中井久夫(2001)治療文化論 精神医学的再構築の試み,岩波書店

*絶版につき,授業初回に資料として配布する
参考書 :
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 イントロダクション
2 文化依存症候群について
3 個人症候群について
4 三症候群の文化精神医学について
5 治療文化論と治療文化の複数性について
6 治療者と被治療者の関係について

成績評価
観点→
成績評価方法

知識・理解
備考(欠格条件、割合等)
レポート

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : メールによるアポイントメントをとること

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)