文学部 人文学科 人間科学コース 心理学 専門分野 専門分野科目 (単位数 2) 選択科目 対象学年: 2年生 3年生 4年生 対象学部等: |
Personality Psychology II
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科目ナンバリングコード: 講義コード: 2017 前期 毎週 火曜5限 箱崎 102 教室 J科目 (日本語, 日本語) |
授業の概要 |
20世紀以降、医学と医療の目覚ましい進歩は、人間の生命の在り方を大きく変化させた。すなわち、かつては致命的であった数多くの急性疾患が克服され、人々の平均寿命は著しく延びた。そのため、先進国を中心にかつて人類が経験したことのない高齢化社会が到来した。一方、遺伝子治療や再生医療の展開は従来予想だにしなかった新しい医療の可能性を提供するとともに、人間の生命倫理について重い課題をも突きつける。この他にも、現代医学・医療の進歩の陰に人間性が疎外される事態が様々な局面において生じている。それゆえ、人間の生命を改めて全人的・包括的に見ようとする観点から、医療における心理臨床のニーズは高まっている。本科目では、現代医療における様々な病態や状況において要求される心理臨床について理解する。 (There often happens serious situations in which human nature is alienated despite the progress of modern medicine and medical care services. Therefore, the need for clinical psychology in medical care services is increasing from the viewpoint of comprehensive and holistic care of human lives. This lecture aims to demonstrate clinical psychology required in various disease conditions and situations, e.g., primary care, palliative care, perinatal care, gerontology, etc., in modern medical care service systems. ) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
キーワード : 現代医療、メンタルヘルス、プライマリケア、サイコオンコロジー、心身医学 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
履修条件 : 教育心理系コース選択のための必修科目を履修、もしくは履修可能な者、文学部心理学専門分野および21世紀プログラムに属する者 履修に必要な知識・能力 : 基幹教育において「心理学入門」を履修し、合格した水準が求められる。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
特記事項 |
将来、医療領域で活躍したい人に受講を勧める。とくに公認心理師の国家試験受験を目指す人には履修すべき科目の一つとなる。
教職 : 資格 : 認定心理士 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
到達目標 |
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー 九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー 九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ 九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ 九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ 九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
授業方法 |
テキスト : 「医療心理学を学ぶ人のために」(丹野義彦ほか、世界思想社、2009)は、医療心理学全般を概観するためのもの。 参考書 : 中井久夫や北山修らの著書等、個別のテーマに関する参考書は各授業で推薦する。 授業資料 : スライドについてはパワーポイント資料を毎回配布する。 授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
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成績評価 |
GPA評価
成績評価基準に関わる補足事項 : | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
学習相談 |
学習相談 : 予めメール等にて申し込むこと。 授業以外での学習に当たって : 授業中に様々な医療心理学関連の文献を紹介するので、是非、入手して精読していただきたい。課題レポート作成の際も文献精読が重要になる。 合理的配慮について : 障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。 <相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階) (電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp) |