文学部 人文学科 人間科学コース 比較宗教学 専門分野 専門分野科目 (単位数 2) 選択科目 対象学年: 対象学部等: |
Cultural Anthropology (Lecture II)
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科目ナンバリングコード: LET-HUM2832J 講義コード: 2017 前期 集中 箱崎 共同演習室 教室 J科目 (日本語, 日本語) |
授業の概要 |
本講義では現代における自然と人の関わりに接近する方法を、日本の漁村や津波被災地などの事例から検討します。 「現代における自然と人の関わり」といえば、すぐに環境問題を思い起こすかもしれません。しかしここでは環境問題ではなく、現代において人びとはどのように自然に働き掛け、その結果をどのように解釈し、また人びとは解釈した自然にどのように対応しているのか、その結果、人びとはどのような規制や制度をつくり出しているのか、そしてそうした規制が人びとの対峙する環境をどのように規定するのかという問題を扱います。つまり、人びとが自然と関わる実践に焦点を当てて、その実践をどのようにすれば、よりよく理解できるのかを考えることがこの講義のねらいです。 現代の人びとが対峙する自然は、科学的に説明できる単純な自然ではありません。人びとのまわりにあるのは、人びとが解釈した自然であり、また人びとが社会的に制度化した自然(社会化した自然)なのです。そして社会化した自然は、政治や経済、文化などの要因とともに人びとの生き方にも密接に関わっています。したがって、突き詰めて言えば、自然と人の関係を問うことは、人びとの生き方そのものを知ることでもあるのです。 こうした自然と人の関わりに接近するには、多様な立場や視点、そしてその変化に焦点を当ててみることが必要になります。授業では、この課題に対するアプローチを解説します。 (This lecture examines the ways to approach the relationship between nature and human of the present age by using the case of Japan's fisheries villages and tsunami disaster areas.) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
キーワード : 自然と人の関わり、社会化した自然、共時と共時、漁業、災害 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
履修条件 : 履修に必要な知識・能力 : | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
特記事項 |
開講時期:2017年7月23日〜26日
教職 : 教職(社会)(公民) 資格 : | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
到達目標 |
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー 九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー 九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ 九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ 九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ 九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
授業方法 |
テキスト : 参考書 : 葉山茂 2013『現代日本漁業誌―海と共に生きる人々の七十年』昭和堂 参考文献として上記のものを挙げましたが、授業のなかで逐次説明します。また授業のなかで触れることのできる文献もテーマに対してはごく一部にすぎません。したがって、自ら関心を広げるために、資料や文献を探して読むことをおすすめします。 授業資料 : 授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
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成績評価 |
GPA評価
成績評価基準に関わる補足事項 : 出席と書いていますが、授業時にミニワークとコメントカードを課します。その結果を踏まえて、成績判断をします。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
学習相談 |
学習相談 : 授業中および授業後に受け付けます。そのほかの連絡方法については、必要に応じて説明します。 授業以外での学習に当たって : 生態人類学や環境民俗学などの自然と人の関わりに関する論文、書籍等を事前に読み、視点を整理しておくと授業が理解しやすくなります。 合理的配慮について : 障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。 <相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階) (電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp) |