文学部 人文学科 人間科学コース
比較宗教学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年: 2年生 3年生
対象学部等:
文化人類学演習 V
Cultural Anthropology (Seminar V)
講義題目  フィールドへの具体的還元
准教授 飯嶋 秀治
科目ナンバリングコード: LET-HUM3842J
講義コード: 17054311
2017 前期
毎週 木曜4限
箱崎 宗教研 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2017/4/13 (19:30) 〔2017年4月12日に最終版を完成させます〕
授業の概要 文化人類学では「現地人の視線」の理解、その異文化への翻訳を主にしてきました。そのための参与観察であり、エスノグラフィーという手法があります。近年ではこれが消費社会でのユーザー・エクスペリエンスに向けた商品開発という領域へと展開されてきました。今年度の文化人類学ではこれまで先輩たちが9年かけてやってきた熊本県水俣市の漁村に、具体的に現地住民の方たちの将来のために何かを還元するといたら、何ができるのかを具体的に構想し、プロダクツ開発に結び付けていきたいと思います。その中で文化人類学の最前線の一つのあり方を学んでもらいます。4/10日月曜日の17時に詳細を公表します。

(This seminar is a first step of 4 series seminer. Students have to take 4 seminers if you want to take part in this seminer.Understanding of "the natibe point of view" and translating their culture are very unique goal of cultural anthrupology. In so-called post-modern society, cultural anthropology are adopted to the business world,which is so-called "business anthropology". In this seminer, we would like to go and stay about a week in some fishermen's village, Minamata city, Kumamoto.We already spent 9 years to study this village. Then, we would like to pass some more concrete return-gift than just an ethnographic reports.Doing so,students must master the essence of current cultural anthropology )
キーワード : 世界システム、食物、いのち、共同研究、エスノグラフィー
履修条件 : 文化人類学Y、Z、[も履修すること。現地訪問の日は空けておくこと(サークル活動と重複した場合、レギュラーでの試合の場合以外は不可)
履修に必要な知識・能力 : PC、インターネット、ワード、エクセル
特記事項 参加者10人に1人のTAをつけます。
常時LINEで連絡を取り合います。
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_B1-b [専門文献の解釈]
専門分野の基本文献を精確に解釈、分析することができる。
全ての先行報告書を読んで文化人類学的ポイントを説明できる 全ての先行報告書を読んで説明できる 全ての先行報告書を読めている 自分の担当箇所しか読めていない
B_B1-d [専門的研究手法]
専門分野に固有の問題設定や研究手法を正しく身に付けることができる。
参与観察とエスノグラフィーを用いてイノヴェーションの領域に適用できる 参与観察とエスノグラフィーを用いて通常の報告書を作成できる 毎日丁寧なフィールドノートをとり、注を入れ、コンパクトにまとめらられる 薄いノートしかとれない
B_B2-e [コミュニケーション能力]
学問的な討論の場を通して、自分の意見を精確かつ明確に表現する能力と他者の意見を理解するコミュニケーション能力を鍛錬し、広く世界と交流できる力を養う。
現地の住民の文脈を斟酌して、研究を遂行することができる 現地の住民の文脈を踏まえることができる 文化人類学的調査は遂行できる 研究を遂行できない
B_B2-f [社会との関わり]
社会と学問の関わりについて、専門分野の学習を通して理解を深め、考える能力を身に付ける。
現地の文脈に沿った発想ができる 方法的な手順からの提案ができる 課題をそつなくこなせる 余りかかわりをもてない
B_C-a [積極性]
自ら進んで新しい問題に取り組む積極性を持つ。
自ら学習し、チームのなかで生産的な発案協議ができる 自ら学習し、チームの中で協議ができる チームについてゆくことができる チームの活動がうわのそらになる
B_C-f [社会貢献の意欲]
人文学の視点から人類や世界、地域社会への貢献を考える志向を持つ。
現地の将来の文脈に沿って、チームの発案を創造的に適合させることができる チームでの発案を現地にどのように落とし込むかを考えられる チームでの発案を現地の文脈に沿って考えられる 社会関係をわるくしない
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : これまでの4冊の報告書
参考書 : マリノフスキ、ブラニスラウ2010(1922)『西太平洋の遠洋航海者』増田義郎訳 講談社学術文庫、アーレント1994(1963)『イェルサレムのアイヒマン』大久保和郎訳 みすず書房、是枝裕和1992『しかし…』あけび書房、DVD2008『いのちの食べかた』、鶴見良行1982『バナナと日本人』、鳥山敏子1985『いのちに触れる』、村井吉敬1988『エビと日本人』、黒田恭史2003『豚のPちゃんと32人の小学生』、エヴァンス⁼プリチャード1997(1940)『ヌアー族』、 Cocco2003『Heaven's Hell』、 DVD2009『ブタがいた教室』、映画2013『ある精肉店のはなし』
授業資料 : Anzoleaga, Clare2013‘Ethnography and Speculative Fiction’IN Ethnography Matters(http://ethnographymatters.net/blog/2013/09/27/ethnography-and-speculative-fiction/)
Lindley,Joseph and Dhruv Sharma2017‘An Ethnography of the Future’IN Lancaster EPrint(http://eprints.lancs.ac.uk/74701/1/SISL_E_OF_THE_F_PURE.pdf)
Lindley, Joseph, Dhruv Sharma, and Robert Potts2014‘Anticipatory Ethnography: Design Fiction as an Input to Design Ethnography’ IN Ethnographic Praxis in Industry Conference Proceedings:237–253(http://www.research.lancs.ac.uk/portal/files/78440657/EPIC_PROCEEDINGS_VERSION.pdf)

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 0413概要の説明
2 0420報告書1発表(はじめに:浦川、環境:酒井、生業:高羽、社会:中本、宗教&おわりに:平川亜)
3 0427報告書1の背景
4 0511報告書2の発表(はじめに:平川裕、環境:藤山、生業:山崎、社会:山本、宗教&住まい・おわりに:池永)
5 0518報告書2の背景
6 0525報告書3の発表(はじめに:依藤、金子&杉本&杉本&中村:江口、森&森&石本:神原、田上&杉本&滝下&濱付:川口、加納&鴨川&田上&あとがき:関戸)
7 0601報告書3の背景
8 0608報告書4の発表(はじめに&谷上&森&森:高橋、坂本&岩本&杉本&大澤&石本&吉田:千原、松本&江口&今村&加納&滝下&赤松:的場、尾野&金子&森&滝下&杉本&鴨川&おわりに:村上)
9 0615報告書4の背景
10 0622イノヴェーションワークショップ 25−26日は現地で1泊予定
11 0629観察からの気づき
12 0706イノヴェーションワークショップ2
13 0713聞き書きからの気づき
14 0720イノヴェーションワークショップ3
15 0727まとめ 27⁻29とか8/4⁻6は現地で2泊3日予定

成績評価
観点→
成績評価方法
B_B1-b
[専門文献の解釈]
B_B1-d
[専門的研究手法]
B_B2-e
[コミュニケーション能力]
B_B2-f
[社会との関わり]
B_C-a
[積極性]
B_C-f
[社会貢献の意欲]
備考(欠格条件、割合等)
出席
授業への貢献度
プレゼンテーション

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : 水曜お昼。要メール。

授業以外での学習に当たって : 水曜お昼。要メール。

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)