文学部 人文学科 人間科学コース
社会学・地域福祉社会学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年: 2年生以上
対象学部等: 専攻学生に限る(学部生に限る)
社会学演習 II
Sociology (Seminar II)
講義題目  合理性と非合理性
教授 鈴木 譲
科目ナンバリングコード: LET-HUM2862J
講義コード: 17055614
2017 後期
毎週 金曜2限
箱崎 社会学演 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2017/9/22 (08:29)
授業の概要 Dan Ariely の The Upside of Irrationality: The Unexpected Benefits of Defying Logic at Work and at Home をとりあげ、社会心理学、および、行動経済学の観点から、人間の行動に見られる非合理性について学習し、合理性と非合理性についての理解を深め、社会現象を社会学的に分析するための訓練を行う。
授業は演習形式で進め、毎回発表者が担当箇所を説明し、質疑応答を通して全員の理解を深める。この演習では、合理性と非合理性に関する具体的な事例を扱う。授業での討議の内容をふまえ、各自の興味に応じたテーマを選択し、そのテーマに関して合理性と非合理性の議論を適用することにより、学期末のレポート作成を行う。

( The focus of this course is to analyze and perceive the hidden rationality behind apparently irrational behavior. Some of the topics presented in the textbook include overvaluation, adaptation, self-identification, and diverse emotional reactions. We aim to incorporate these concepts of behavioral psychology with sociological perspective.)
キーワード : 合理性 非合理性 行動経済学
履修条件 : 特になし
履修に必要な知識・能力 :
特記事項 第一回目には、二回目以降の発表者と担当箇所を決めるので、あらかじめ教科書を購入し、Introduction (pp. 1-13) を読んでおくこと。当日は、必ず教科書を持参すること。なお教科書は生協文系書籍部で購入できる。
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 : 教職(社会)(公民)
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_B1-g [論理的思考能力]
合理性と非合理性を論理的にとらえることにより、論理的思考能力を訓練する。
一見非合理的に見える行為について、そこに潜んでいる合理性を的確に分析し、自分の言葉で分かりやすく説明できる。 一見非合理的に見える行為について、そこに潜んでいる合理性をほぼ理解し、自分の言葉でかなりの部分説明できる。 一見非合理的に見える行為について、そこに潜んでいる合理性を大体理解し、自分のことばである程度説明できる。 一見非合理的に見える行為について、そこに潜んでいる合理性を余り把握できず、自分の言葉でも余り説明できない。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 教科書としては、次のものを用いる。 Dan Ariely, 2010, The Upside of Irrationality: The Unexpected Benefits of Defying Logic at Work and at Home, New York: Harper.
参考書 :
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 授業概要の説明と、発表分担の決定。
Introduction: pp. 1-13.
演習
2 Chapter 1: pp.17-33.
演習
3 Chapter 1: pp.33-52.
演習
4 Chapter 2: pp.53-82.
演習
5 Chapter 3: pp.83-106.
演習
6 Chapter 4: pp.107-122.
演習
7 Chapter 5: pp.123-154.
演習
8 Chapter 6: pp.157-190.
演習
9 Chapter 7: pp.191-212.
演習
10 Chapter 8: pp.213-235.
演習
11 Chapter 9: pp.237-256.
演習
12 Chapter 10: pp.257-279.
演習
13 Chapter 11: pp.281-295.
演習
14 全体のまとめ
演習
15 予備
演習

成績評価
観点→
成績評価方法
B_B1-g
[論理的思考能力]
備考(欠格条件、割合等)
レポート

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 : 成績評価は発表、および、レポートにもとづいて行う。レポートの課題は以下の通り。
・具体的な現象を2つ取り上げ、合理性と非合理性の議論を適用することにより、社会学的分析を行う。
・取り上げる2つの現象は、大学におけるもの(クラブ活動を含む)と、それ以外のもの(アルバイトを含む)から1つずつ選ぶこと。
・分量は、各現象ごとに400字詰め原稿用紙換算で、5枚以上。レポート全体で10枚以上。
・A4用紙に横書き、ワープロ打ちとし、左上をホチキスでとめること。
・提出期限は第二期、提出先は学生第一係。
学習相談 学習相談 : メールなども含めて適宜相談に応じる。

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)