文学部 人文学科

人文学科共通科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
西洋古典学講義 II
Occidental Classics (Lecture II)
講義題目  西洋古典文献学入門
東京大学大学院人文社会系研究科 教授 納富 信留
科目ナンバリングコード: LET-HUM3092J
講義コード:
2017 後期
集中
箱崎 共同演 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2017/3/29 (10:32)
授業の概要 西洋古典学の基本は、古代から中世・近代を通じて受け継がれてきた古典文献のテクスト伝承、およびその校訂・編集について学ぶことにある。具体的には、古代の著者が執筆したパピルスなどの書物が、写本としてどのように伝承され、近代に校訂されて印刷本になったかの過程である。本講義では、古典文献学の手法と課題を一通り説明し、プラトン著作を例にして、具体的に写本の画像を見てそれを校訂する際の問題を考える。素材にする『饗宴』については、内容についても議論をしていきたい。

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キーワード : 文献学、テクスト、伝承、プラトン、西洋古典
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 : 古典ギリシア語の初歩知識があることが望ましい
特記事項 冬(1月中)の予定
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_A-a [人文学の視座の理解]
人文学の基礎知識を踏まえて、現代人文学の視座の特質を理解できる。
B_A-d [資料の理解]
史資料・文献・作品の分析と解釈、および実地調査などに基づいて、世界における文化・歴史・社会の多様性と共通性を理解し説明できる。
B_B1-a [古典の読解]
長い文化的伝統のなかで人類が生み出してきた知的所産である「古典」を、厳密に読解する能力を身に付けることができる。
B_B1-d [専門的研究手法]
専門分野に固有の問題設定や研究手法を正しく身に付けることができる。
B_B1-e [専門資料の分析]
専門分野で必要な史資料や文献を収集、分析して、その内容を自分の言葉で精確に表現できる。
B_B1-f [批判的討論]
批判的な討論を通して、自らの意見をより客観的視点から組み立てる姿勢を養うことができる。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 明星聖子・納富信留編『テクストとは何か』(慶應義塾大学出版会)
参考書 :
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 西洋古典学とは何か:イントロダクション、授業について
2 テクスト伝承の歴史(1)パピルス、中世写本
3 テクスト伝承の歴史(2)近代校訂版から現代校訂作業へ
4 テクスト伝承の歴史(3)ラハマン法に至る方法論
5 プラトン校訂について(1)プラトン著作集の歴史
6 プラトン校訂について(2)『饗宴』のテクスト校訂練習
7 プラトン校訂について(3)『饗宴』のテクスト校訂練習
8 プラトン校訂について(4)『饗宴』のテクスト校訂練習
9 プラトン校訂について(5)『饗宴』のテクスト校訂練習
10 プラトン『饗宴』の読解(1)
11 プラトン『饗宴』の読解(2)
12 プラトン『饗宴』の読解(3)
13 プラトン『饗宴』の読解(4)
14 プラトン『饗宴』の読解(5)
15 まとめ議論

成績評価
観点→
成績評価方法
B_A-a
[人文学の視座の理解]
B_A-d
[資料の理解]
B_B1-a
[古典の読解]
B_B1-d
[専門的研究手法]
B_B1-e
[専門資料の分析]
B_B1-f
[批判的討論]
備考(欠格条件、割合等)
レポート 50パーセント
授業への貢献度 25パーセント
出席 25パーセント、事情で欠席する場合は事前に申し出ること

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : 集中講義なので、事前・事後の相談はメールで受け付ける:notomi@l.u-tokyo.ac.jp

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)