人文科学府 人文基礎専攻 東洋思想 分野
インド哲学史 専修
専修科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
アジア宗教思想特論 IV
Religions in South Asia and Tibet (Specialized Lecture IV)
講義題目  インド哲学研究
准教授 片岡 啓
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2017 後期
毎週 木曜1限
箱崎 203 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2017/3/6 (13:23)
授業の概要 紀元後630年といえば,玄奘がインドのナーランダ寺に留学した年である.その当時のインド思想界では,誰がどのような議論を展開していたのであろうか.幸い,我々は,バラモン教の正統派や,仏教論理学派の文献から,その当時のホットな議論の内容を探ることができる.本授業では,その議論の中身を取り出して,何が論争されていたのか,何が問題となっていたのかを考える.具体的には,認識論(知覚・推理),神の存在,聖典の権威,討論術などをめぐる宗派間の論争である.インド哲学についての前提知識は必要ではない.また,サンスクリット語の知識も不要である.本授業では,「インド哲学」といわれるものの実際の中身を,その当時の文献に遡って,日本人にも分かるように「見学」することを目指す.サンスクリット語で書かれた古代インドの哲学思想文献において,どのようなことが実際に議論されていたのかを知りたい,という人のための授業である.

(An introductory lecture on Indian philosophy. We are going to survey philosophical arguments from 500 AD to 1000 AD in India.)
キーワード :
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 : 教職(社会)(公民)
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
MP_A-c [研究史と方法論の体系的理解]
「言葉」に対する自覚的かつ反省的な関わりを通じて、人間存在への理解を深める。
文献中に出てくる概念を正確に理解しており,それを自身の言葉で説明できる. 文献中に出てくる概念を十分に理解している. 文献中に出てくる概念が文脈に即して理解できる. 一個一個の概念について,更なる理解が必要.
MP_A-c [研究史と方法論の体系的理解]
史資料・文献・作品の分析と解釈、および実地調査などに基づいて、世界における文化・歴史・社会の多様性と共通性を理解し説明できる。
作者の主張を正確に理解し,それを自身の言葉で説明できる. 作者の主張を十分に理解している. 作者の意図を文脈に即して理解している. 作者の意図を理解していない.
MP_B1-a [一次資料の読解]
長い文化的伝統のなかで人類が生み出してきた知的所産である「古典」を、厳密に読解する能力を身に付けることができる。
文献の成立背景を踏まえて,古典の論理を正確に理解し,また,それを自身の言葉で説明できる. 古典の論理を正確に理解している. 論理を文脈に即して理解できている. 論理展開を十分に理解していない.
MP_B1-c [理論的な分析]
専門分野の基本文献を精確に解釈、分析することができる。
インド学に必要な知識を十二分に身に付ける. インド学に必要な知識を十分に習得する. インド学に必要な基礎知識を身に付ける. インド関係書を読むのに必要な知識が不十分である.
MP_C-b [柔軟性]
文献などの収集能力およびフィールドや実験などの研究能力と、それを系統立てて整理する論理的思考能力を、各研究分野と中等高等教育分野のほか、様々な職種へ活用できる。
DP_C-a [積極性]
批判的な討論を通して、自らの意見をより客観的視点から組み立てる姿勢を養うことができる。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト :
参考書 :
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習

成績評価
観点→
成績評価方法
MP_A-c
[研究史と方法論の体系的理解]
MP_A-c
[研究史と方法論の体系的理解]
MP_B1-a
[一次資料の読解]
MP_B1-c
[理論的な分析]
MP_C-b
[柔軟性]
DP_C-a
[積極性]
備考(欠格条件、割合等)
小テスト 50%.最終回に授業内で行う.
授業への貢献度 50%.毎回提出してもらう質問・感想で算出する.

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 :

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)