人文科学府 人文基礎専攻 東洋思想 分野
インド哲学史 専修
専修科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
インド古代思想研究 I
Philosophical and religious doctrines in ancient India (Seminar I)
講義題目  インド哲学・思想史講義
日本学術振興会特別研究員(PD) 斉藤 茜
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2017 後期
毎週 水曜3限
箱崎 印哲研 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2017/9/16 (17:17)
授業の概要 古代から中世後期までのインドにおけるサンスクリット文化の内、特に思想史・哲学史に焦点を当てて、その大きな流れと内容を概観しながら、インド哲学に特有のさまざまな考え方や論争、そして人を紹介する。

(This course overviews the basic flow and content of Sanskrit culture in India from ancient to medieval times, and shows various ways of thinking, discussions, and philosophers appearing in the long history of Indian philosophy. )
キーワード : インド哲学、サンスクリット
履修条件 : なし。
履修に必要な知識・能力 : 特になし。サンスクリット能力は必要とせず、専攻も問わない。
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 : 教職(社会)(公民)
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
MP_A-c [研究史と方法論の体系的理解]
古典と現代の間に連関をつけること、インド古典のさまざまな思想が歴史的にどのように発展してきたかをおさえ、また現代インドや日本との繋がりを見つける。
インド哲学の大まかな流れを抑え、その特徴を歴史的・文化的側面から理解する。文献学の重要性を理解する。 インド哲学の大まかな流れを掴めなくとも、参考文献などから得ようとする努力をする。 インド哲学への関心を何らかの形で表に出す。 インド哲学のインドも哲学も全く関心を示さずに終わる。
MP_A-c [研究史と方法論の体系的理解]
サンスクリット文献をもとにした様々な資料とその考察を紹介し、先達の研究成果に触れそれを理解する。
授業で紹介する二次資料に留まらず、原典や他の参考資料に当たって、より深い理解を得ようとする。 授業で紹介する二次資料を理解しようと努力する。何らか自分の言葉で還元できる。 授業で紹介する二次資料を理解しようとする。 二次資料に興味を示さない。
MP_B1-a [一次資料の読解]
二次文献に限ったうえで、古典の翻訳に触れその理解をはぐくむ。
翻訳文献・原典への積極的な取り組みをする。理解できなくとも、質問等で掴もうと努力する。 サンスクリット文献への何らかの関心・興味を示す。 翻訳文献は無理でも、かみ砕いたこちらの言葉に真摯に耳を傾ける。 サンスクリットに全く興味を示さない。
MP_C-a [積極性]
全く異なる考え方や思想に積極的に向かい合って、自分なりの意見を出す。
インド或いは哲学のどちらかに対して、自分から意見を述べ、授業内容についてこようとする。 意見を述べずとも、理解しようとしている何らかの努力の形を見せる。 こちらが質問や意見を求めたときに、何かを答えようと努力する。 質問や意見を全くせずに逃走する。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 特になし。
参考書 : 授業中に適宜指示する。
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 インドとは、哲学とは、サンスクリット文献学とは何か。
2 ヴェーダからウパニシャッドへ。
3 初期仏教とジャイナ教の展開。
4 ヒンドゥー教:ヴィシュヌ教・シヴァ教とブラフマニズム。及び、古代科学文献について。
5 「六派哲学」とは何か。サーンキヤ哲学と森羅万象の展開論。
6 ヨーガの哲学と実修法。六派に収まらぬその多様性。
7 ヴァイシェーシカ哲学と諸要素の区別。
8 ニヤーヤ哲学と論理学。
9 ミーマーンサーの祭式哲学。ヴェーダーンタのウパニシャッド哲学。
10 文法学と言語哲学。
11 大乗仏教の誕生とその後の流れ。
12 ダルマの概念と法典類の発展。人生の段階とサンスカーラについて。
13 中世の個人哲学の発展。
14 宗教、神の具象化。タントリズム。
15 インド哲学における認識論、存在論について。

成績評価
観点→
成績評価方法
MP_A-c
[研究史と方法論の体系的理解]
MP_A-c
[研究史と方法論の体系的理解]
MP_B1-a
[一次資料の読解]
MP_C-a
[積極性]
備考(欠格条件、割合等)
レポート 50%ほど。詳しい計算は Moodle による。
授業への貢献度 10%ほど。詳しい計算は Moodle による。
出席 40%ほど。詳しい計算は Moodle による。

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 :

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)