人文科学府 人文基礎専攻 東洋思想 分野
中国哲学史 専修
専修科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
アジア宗教思想特論 II
Religions in East Asia (Specialized Lecture II)
講義題目  明末清初期の仏教
花園大学教授 野口 善敬
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2017 後期
集中
箱崎 教室
M/J科目 (日本語, 古典漢文)
更新情報 : 2017/2/19 (18:56)
授業の概要  中国における明清期の仏教は、独自の思想哲学的な発展が見られず、一般に衰退期とされている。しかし、一般社会へ深く浸透しており、歴史的に果たした役割は小さなものではないし、日本への文化的な影響も非常に大きなものがあった。
この授業では、特に明代末期における万暦の三高僧の仏教復興や黄檗禅の出現から、清初における遺民僧の問題、更に雍正・乾隆帝による仏教去勢に至るまでの、さまざまな事象について、禅宗を中心にして、当時の中国仏教を概観する。

(This course provides a comprehensive knowledge of Chinese buddhist history, from the last years of Ming(明)-dynasty to the early years of Qing(清)-dynasty.)
キーワード : 明清仏教、万暦の三高僧、黄檗禅、遺民僧、雍正帝
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 : 教職(社会)(公民)
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
DP_B2-a [総合把握力]
仏教・禅宗史研究の視座について学ぶ。
仏教思想を含め、仏教史を分析する要素を多角的に理解し、特に元明代について、唐宋代との違いも含めて、その特質を的確に述べることができる。 仏教史を分析する要素を基本的に理解し、元明代の仏教の流れについても概観できる。 仏教史を分析するために欠かせない要素が存在することを理解し、元明代の仏教について、ある程度の知識を得ている。 仏教史を分析する手がかりとなる要素の存在を理解できず、元明代の仏教に関する知識が欠如している。
MP_B1-a [一次資料の読解]
禅や仏教の特殊な用語を学び、また、仏教語では呉音、禅語では唐宋音を用いた独自の読み方があることを知る。
仏教語・禅語について、授業中に出てきた言葉について、9割以上正しく読め、その意味内容についても理解できている。 仏教語・禅語について、授業中に出てきた言葉について、7割以上は正しく読め、意味内容についても理解している。 仏教語・禅語について、授業中に出てきた言葉について、5割以上は正しく読め、意味内容についても理解している。 仏教語・禅語について、授業中に出てきた言葉について、5割未満しか正しく読めず、意味内容についても理解できていない。
MP_B1-c [理論的な分析]
資料の使用法について理解する。
授業中に用いた資料について、9割以上正しく読め、その意味内容についても理解できている。 授業中に用いた資料について、7割以上正しく読め、その意味内容についても理解できている。 授業中に用いた資料について、5割以上正しく読め、その意味内容についても理解できている。 授業中に用いた資料について、5割未満しか正しく読めず、その意味内容についても理解できていない。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 適宜プリントを配布する
参考書 :
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 明末における仏教の復活
2 万暦の三高僧と明末の四高僧 @雲棲袾宏
3 万暦の三高僧と明末の四高僧 A憨山徳清
4 万暦の三高僧と明末の四高僧 B紫栢真可
5 万暦の三高僧と明末の四高僧 C蕅益智旭
6 禅門における師承法系の重視
7 禅門における宗旨論争 @臨済宗旨論争
8 禅門における宗旨論争 A済洞宗旨論争
9 禅門における宗旨論争 B「主人公」論争
10 仏教におけるキリスト教批判
11 清初における辮髪と遺民僧の出現
12 清初の四皇帝と仏教 @順治帝と2人の禅僧
13 清初の四皇帝と仏教 Aチベットと順治・康煕帝
14 清初の四皇帝と仏教 B法王・雍正帝の出現
15 清初の四皇帝と仏教 C乾隆帝による仏教去勢

成績評価
観点→
成績評価方法
DP_B2-a
[総合把握力]
MP_B1-a
[一次資料の読解]
MP_B1-c
[理論的な分析]
備考(欠格条件、割合等)
レポート 70%
出席 30%

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 :

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)