人文科学府 歴史空間専攻 日本史学 分野
日本史学 専修
専修科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年: 2年生、3年生、4年生
対象学部等:
日本古代史特論 III
Ancient Japanese History (Specialized Lecture III)
講義題目  唐令復原研究の現段階 T
教授 坂上 康俊
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2017 前期
毎週 水曜2限
箱崎 教員室 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2017/10/13 (18:40)
授業の概要 日本令の母法となった唐令の復原研究の現段階を示し、併せて「判」による法条存否の確認を進める。

(•This lecture course focuses on pan(judgment)written in Tang and Song period in order to discover the flagments of the Tang Statutes.)
キーワード : 唐令 判
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 : 漢文が読めないと苦労する。出来れば中国語の初歩を学習してほしい。
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 : 教職(社会)(地理歴史)
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
MH_B1-b [書誌の作成]
「判」とは何か、現存する「判」を扱うにはどういう注意が必要かを理解する。
当該分野の研究資料の書誌が的確にまとめられている。 当該分野の研究資料の書誌がほぼ的確にまとめられている。 当該分野の研究資料の書誌がまとめられている。 当該分野の研究資料の書誌ずさんである。
MH_A-a [史資料の分析]
「判」独特の文体に慣れ、大要を読み取ることができる。
当該分野の資料史が的確に分析されている。 当該分野の資料史がほぼ的確に分析されている。 当該分野の資料史が分析されている。 当該分野の資料史の分析に誤りが目立つ。
MH_A-b [研究史と方法論の体系的理解]
「判」から唐令を復原する手法を学ぶ。
当該分野の研究史と方法論が体系的に理解されている。 当該分野の研究史と方法論がほぼ体系的に理解されている。 当該分野の研究史と方法論が理解されている。 当該分野の研究史と方法論の理解に誤解がある。
MH_B2-a [総合把握力]
「判」の持つ限界を理解する。
当該分野の研究資料と研究状況について、的確に把握されている。 当該分野の研究資料と研究状況について、ほぼ的確に把握されている。 当該分野の研究資料と研究状況について、把握されている。 当該分野の研究資料と研究状況についての把握が未熟である。
MH_B1-c [成果発表]
「判」から唐令を復原することの日本史研究にとっての意義を理解する。
当該分野の研究状況を踏まえ、新たな知見が提示できている。 当該分野の研究状況を踏まえ、新たな知見を提示しようとしている。 当該分野の研究状況を踏まえているが、新知見は未熟である。 当該分野の研究状況を踏まえておらず、したがって新たな知見が提示できていない。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 必要なテキストは、授業の際に配布する。
参考書 : 瀧川政次郎の「龍筋凰髄判について」『社会経済史学』10-8、1940/11、「文苑英華の判について(上)(下)」『東洋学報』28-1・2、1941/02、市原享吉「唐代の「判」について」『東方学報』33、1963/04、大野仁「唐代の判文資料について」(『唐代史研究会会報』1、1988/04)、同「唐代の判文」(滋賀秀三編『中国法制史 基本資料の研究』所収、1993/02、東京大学出版会)、同「白居易の判」(『白居易研究講座2 白居易の文学と人生U』1993/07、勉誠社)、夏婷婷『唐代擬制判決文中的法律発現――対唐代判詞的另一種解読』(中国社会科学出版社、2012/7)と、譚淑娟『唐代判体文研究』(斉魯書社、、2014/10)、仁井田陞・池田温『唐令拾遺補』(東京大学出版会、1997)
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 「判」とは何かー唐代の選挙制度ー
2 「判」の研究史
3 唐令の復原研究史(『唐令拾遺』まで)
4 唐令の復原研究史(『唐令拾遺補』まで)
5 唐令復原研究の現段階(『明抄本天聖令考証』以後)
6 「判」による唐令復原の達成点
7 「判」を読む(T)『白居易百道判』
8 「判」を読む(U)敦煌版『判集』
9 「判」を読む(V)『名公書判清明集』
10 「判」を読む(W)『龍筋鳳髄判』
11 「判」を読む(X)『文苑英華』

成績評価
観点→
成績評価方法
MH_B1-b
[書誌の作成]
MH_A-a
[史資料の分析]
MH_A-b
[研究史と方法論の体系的理解]
MH_B2-a
[総合把握力]
MH_B1-c
[成果発表]
備考(欠格条件、割合等)
レポート

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : 講義・演習の前後の時間、またはその時に約束した時間。

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)