人文科学府 歴史空間専攻 日本史学 分野
日本史学 専修
専修科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年: 2年生、3年生、4年生
対象学部等:
日本古代史特論 IV
Ancient Japanese History (Specialized Lecture IV)
講義題目  古代中世移行期村落の展開
教授 坂上 康俊
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2017 後期
毎週 水曜2限
箱崎 教員室 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2017/10/13 (18:44)
授業の概要 主として奈良平安時代に展開した集落の景観とその変容ぶりとを、文献資料と考古学的な発掘資料とをつきあわせながら考えていく。

(•This lecture course focuses on pan(judgment)written in Tang and Song period in order to discover the flagments of the Tang Statutes.)
キーワード : 古代集落 中世村落 人口変動 和名抄 気候変動
履修条件 : 特にない
履修に必要な知識・能力 : 地図や図面から情景を想像復原する能力
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 : 教職(社会)(地理歴史)
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
MH_A-a [史資料の分析]
奈良平安時代史を記した様々な古典語文献に触れ、情報を精確に読み取る。
当該分野の研究資料の書誌が的確にまとめられている。 当該分野の研究資料の書誌がほぼ的確にまとめられている。 当該分野の研究資料の書誌がまとめられている。 当該分野の研究資料の書誌ずさんである。
MH_A-b [研究史と方法論の体系的理解]
集落論、人口論、気候変動論等の先行研究を理解し、現段階で選び取るべき仮説の蓋然性を考える。
当該分野の資料史が的確に分析されている。 当該分野の資料史がほぼ的確に分析されている。 当該分野の資料史が分析されている。 当該分野の資料史の分析に誤りが目立つ。
MH_B2-a [総合把握力]
資料に示された「事実」の意義を多様に読み取る。
当該分野の研究史と方法論が体系的に理解されている。 当該分野の研究史と方法論がほぼ体系的に理解されている。 当該分野の研究史と方法論が理解されている。 当該分野の研究史と方法論の理解に誤解がある。
DH_A-a [史資料の分析]
考古学的な発掘調査報告書から、基本的な日本古代の集落の有り様を読み取る。
当該分野の研究資料と研究状況について、的確に把握されている。 当該分野の研究資料と研究状況について、ほぼ的確に把握されている。 当該分野の研究資料と研究状況について、把握されている。 当該分野の研究資料と研究状況についての把握が未熟である。
MH_B2-b [理論的思考力]
文献とフィールドとの双方から得られた情報を総合して、古代の景観の推移について一定の理解を持つ。
当該分野の研究状況を踏まえ、新たな知見が提示できている。 当該分野の研究状況を踏まえ、新たな知見を提示しようとしている。 当該分野の研究状況を踏まえているが、新知見は未熟である。 当該分野の研究状況を踏まえておらず、したがって新たな知見が提示できていない。
DH_B2-c [コミュニケーション能力]
日本古代の環境史・人口史に関する英語文献を、批判的に読む。
自分の報告に対する批判的意見に的確に対応出来、また他人の報告に鋭い質問ができる。自 自分の報告に対する批判的意見に的確に対応出来るが、他人の報告に鋭い質問ができない。 他人の報告に鋭い質問ができるが、自分の報告に対する批判的意見に的確に対応出来ない。 自分の報告に対する批判的意見に的確に対応出来ず、他人の報告に鋭い質問ができない。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 必要なテキストは、授業の際に配布する。
参考書 : 坂上康俊『律令国家の転換と「日本」』(講談社学術文庫)
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 自己紹介ー今何故古代集落かー
2 奈良時代の村落をどう見るか
  風土記その他
3 古代家族と成立期の籍帳制度
  国分松本遺跡と嶋郡戸口変動木簡
4 律令制下の籍帳制度
  神亀・天平の計帳と戸籍
5 崩壊期の籍帳制度
  延喜の板野郡戸籍
6 人口変動論の研究史
  澤田吾一、鎌田元一、ファリス
7 和名抄郷数はいつのものか
8 東日本の集落の展開
  屋代遺跡、村上郷、坂井秀弥の研究
9 畿内の集落の展開
  廣瀬秀雄の研究
10 西海道の古代集落
  小田和利、山村信栄の研究
11 福岡市内の集落の推移
  菅波正人の研究
12 福岡市内の集落の消長とその背景
  下月隈遺跡
13 南九州の集落の消長
  大島畠田遺跡と島津荘
14 それは実際いかにあったか?

成績評価
観点→
成績評価方法
MH_A-a
[史資料の分析]
MH_A-b
[研究史と方法論の体系的理解]
MH_B2-a
[総合把握力]
DH_A-a
[史資料の分析]
MH_B2-b
[理論的思考力]
DH_B2-c
[コミュニケーション能力]
備考(欠格条件、割合等)
レポート

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : 講義・演習の前後の時間、またはその時に約束した時間。

授業以外での学習に当たって : 授業中に強調した参考文献にはできるだけ眼を通すように。

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)