人文科学府 歴史空間専攻 アジア史学 分野
朝鮮史学 専修
専修科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
朝鮮古代史研究 I
Ancient Korean History (Seminar I)
講義題目  東アジア世界と朝鮮古代史ー出土文字資料研究の成果を中心に
早稲田大学大学院文学学術院 教授 李 成市
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2017 前期
集中
箱崎 共同演習室 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2017/3/8 (10:08)
授業の概要 近代日本においては、朝鮮の植民地支配を契機に、朝鮮古蹟籍調査や朝鮮史編修などを通して古代日朝関係史像が形成され、また、それに依拠した古代史研究は近代日本のナショナリズム形成に知的資源を供給し続けてきた。この授業は、近年に朝鮮半島・中国東北地方で発見された石碑や木簡などの出土文字資料を用いた研究を取り上げることによって、それらの研究が古代史研究を長く規定してきた今日の国境や民族の境界を超える可能性について検討することを目的とする。はたして、この間の石碑や木簡などの出土文字資料の研究は、編纂史料に典型的にみられる編纂時の政治的なイデオロギーの拘束から逃れることは可能なのか、さらには同時代資料の研究はいかにして国民国家のイデオロギーを超えることが出来るのか。こうした視点から近年の古代東アジアの歴史研究を事例に、その成果と課題について検討してみたい。

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キーワード : 朝鮮古代史、東アジア世界、出土文字資料、石碑、木簡、文明の伝播と受容
履修条件 : 特になし
履修に必要な知識・能力 :
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 : 教職(社会)(地理歴史)
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
MH_A-a [史資料の分析]
収集した史資料・データを文献史学の方法論にもとづいて的確に分析し、実証的な歴史像および歴史・地域認識を提示することができる。
収集した史資料・データを文献史学の方法論にもとづいて的確に分析し、実証的な歴史像および歴史・地域認識を提示することができる。
MH_A-b [研究史と方法論の体系的理解]
日本史学、東洋史学、朝鮮史学、考古学ないしはこれらの領域を横断する研究のうち一つを対象として、当該分野における研究史と方法論を体系的に説明できる。
日本史学、東洋史学、朝鮮史学ないしはこれらの領域を横断する研究のうち一つを対象として、当該分野における研究史と方法論を体系的に説明できる。
MH_B1-a [資料体の構築]
歴史空間論の領域に関する文献史料や一次資料、調査データを分析し、その結果を他の研究者にも幅広く活用可能な資料体として構築できる。
歴史空間論の領域に関する文献史料や一次資料、調査データを分析し、その結果を他の研究者にも幅広く活用可能な資料体として構築できる。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : なし
参考書 : 李成市「東アジアの木簡文化」(木簡学会編『木簡から古代がみえる』岩波新書)
李成市「日韓古代木簡から東アジア史に吹く風」(『史学雑誌』124‐7、2015年7月)
李成市「出土資料は境界を越えることができるのか」(歴史学研究会編『現代歴史学の成果と課題』2017年5月)
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 授業目標の説明
2 主題に関する研究史
3 主題に関する資料の検討
4 主題に関する批判的検討ーディスカッション ディスカッション
5 主題に関する批判的検討ープレゼンテーション | プレゼンテーション

成績評価
観点→
成績評価方法
MH_A-a
[史資料の分析]
MH_A-b
[研究史と方法論の体系的理解]
MH_B1-a
[資料体の構築]
備考(欠格条件、割合等)
レポート 50%ほど。
プレゼンテーション 30%ほど。
出席 20%ほど。

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 :

授業以外での学習に当たって : 主要参考文献(参考文献に掲げた3点)を各自、事前に読んでおくこと。

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)