人文科学府 言語・文学専攻 日本・東洋文学 分野
国語学・国文学 専修
専修科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年: 2年生 3年生 4年生
対象学部等:
日本語史特論 III
History of Japanese Language (Specialized Lecture III)
講義題目  音訳漢字と万葉仮名(1)
教授 高山 倫明
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2017 前期
毎週 火曜2限
箱崎 教員室 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2017/4/10 (06:44)
授業の概要 万葉仮名や各時代の中国資料の音訳漢字といった漢字資料による日本語音韻史の研究の方法を、アクセント・清濁・促音・撥音等を中心に考察する。前期は、清代の日本研究書『吾妻鏡補』所引の「海外奇談」について、音訳漢字の用法、及びそれによって記述された江戸時代肥前方言に関する考察を行う(後期は、音訳漢字とアクセントの問題を万葉仮名資料に即して考察する)。

(This lecture course focuses on the phonetic transcription of Japanese syllables by Chinese Characters in Wu-Qi-Jing-Bu.)
キーワード : 音訳漢字 万葉仮名 音韻史
履修条件 : 特になし
履修に必要な知識・能力 :
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 : 教職(国語)
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
ML_A-b [先行研究の読解]
専門分野に固有の問題設定や研究手法を正しく身に付けることができる。
日本語史研究の方法を広く深く理解している。 日本語史研究の方法を広く理解している。 日本語史研究の方法を概ね理解している。 日本語史研究の方法を十分に理解するに至らない。
ML_A-c [研究史と方法論の体系的理解]
門分野で必要な史資料や文献を収集、分析して、その内容を自分の言葉で精確に表現できる。
先行研究をよく理解し、批判的に分析することができる。 先行研究を理解し、批判的に分析することができる。 先行研究に関する一定以上のの知識を持つ。 先行研究に関する知識に不足する。
ML_B2-b [理論的思考力]
知識を総合的かつ有機的に把握する能力を身に付ける。
講義内容を正しく理解し、批判的に自らの考えを展開することができる。 講義内容を正しく理解し、自らの考えを展開することができる。 講義内容を理解し、自らの考えも持つことができる。 講義内容を概ね理解できる。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : プリントを配布する。
参考書 :
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 01〜021.はじめに 2.『吾妻鏡補』三十巻 2-1.写本 2-2.国語解 2-3.校本
2 03〜043.『海外奇談』 3-1.成立時期・成立事情 3-2.音訳漢字表記
3 05〜074.資料解読の方法 4-1.「語の比定」から「音の比定」へ 4-2.文献・現代方言による裏付け作業 4-3.解読上の問題点
4 08〜105.収録語彙の特徴 5-1.貿易関係語彙 5-2.長崎方言語彙
5 11〜146.『東洋客遊略』「長崎町名」 6-1.東洋客遊略 6-2.解読上の問題点 6-3.音韻に関するいくつかの情報
6 157.総括

成績評価
観点→
成績評価方法
ML_A-b
[先行研究の読解]
ML_A-c
[研究史と方法論の体系的理解]
ML_B2-b
[理論的思考力]
備考(欠格条件、割合等)
レポート
出席 5回の欠席で受験資格を失う

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : 月曜日3時限目のオフィスアワーの他、可能なかぎり随時相談に応じる。メールでの問い合わせも可(アドレスは配布資料参照)。

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)