人文科学府 言語・文学専攻 西洋文学 分野 英語学・英文学 専修 専修科目 (単位数 2) 選択科目 対象学年: 対象学部等: |
American Literature (Specialized Lecture VII)
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科目ナンバリングコード: 講義コード: 2017 前期 集中 箱崎 教室 J科目 (日本語, 日本語) |
授業の概要 |
Vladimir Nabokovのアメリカ時代の代表作の一つで、ポストモダン小説の傑作などと言われたりもするPale Fire (1962)を、みんなであれこれ考え話し合いながら読む、というのがこの授業の概要です。ある(架空の)アメリカ詩人の999行からなる詩と、別の人物がその詩に添えた前書き、注釈、索引からなるこの「小説」は、発表当時にMary McCarthyが評したように、まさに文学の「ビックリ箱」のごとき作品で、テクスト内に仕掛けられた大小の謎をはじめ、語りの信頼性、引用言及される他の文学作品との関連性、絶えずせめぎ合う虚構と現実の関係などなど、実にいろいろなことを考えさせてくれます。またこの作品には、文学を読むという営みについて考える一助となってくれる、そして、読者それぞれの文学作品との関わり方に新たな刺激をもたらしてくれる、そういう面もありそうな気がします。 Nabokovに関する知識はいっさい問いませんが、Nabokov作品の中ではわりに読みやすい小説とはいえ、ペーパーバックで300ページほどのテクストを数日でカバーすることになりますので、事前にざっとでも作品を一読しておくことをお勧めします。翻訳でもかまいません。 (The purpose of this class is to read and discuss Vladimir Nabokov's Pale Fire (1962), one of the oddest novels in literary history. A fictional "jack-in-the-box" as Mary McCarthy called it, the novel consists of a renowned poet's 999-line poem, briefly introduced and lengthily commented by his neighbor and critic (and what not). Bristling with textual conundrums and intertextual ramifications, it offers in its formal complexity such issues as narrative reliability, textual authority and the ethics of reading, through the consideration of which students will be able to enrich their view of fictional art and refine their sensibility toward literary texts.) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
キーワード : | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
履修条件 : 履修に必要な知識・能力 : | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
特記事項 |
教職 : 資格 : | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
到達目標 |
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー 九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー 九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ 九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ 九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ 九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
授業方法 |
テキスト : Vladimir Nabokov, Pale Fire (Vintage), ISBN:978-0679723424 参考書 : 授業資料 : 授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
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成績評価 |
GPA評価
成績評価基準に関わる補足事項 : 受講者数が少ない場合は平常点のみの評価に切り替えるかもしれません。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
学習相談 |
学習相談 : 授業以外での学習に当たって : 事前に作品を一読しておくことをお勧めします(翻訳でも可)。 合理的配慮について : 障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。 <相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階) (電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp) |