人文科学府

現代文化論科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等: 専修学生に限る
現代文化論C
Studies of Modern Culture C
講義題目  文学・言語学研究の現在
教授
教授
准教授
准教授
准教授
教授
教授
教授
准教授
教授
教授
教授
准教授
静永 健
辛島正雄
川平敏文
青木博史
下地理則
吉井亮雄
高山倫明
上山あゆみ
高野泰志
鵜飼信光
久保智之
西岡宣明
武田利勝
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2017 前期
毎週 月曜3限
箱崎 203 教室
M/J科目 (日本語, その他)
更新情報 : 2017/7/13 (17:14)
授業の概要 人文科学府言語・文学専攻に所属する各教員のリレー講義。各分野における現在最新の学界情況とこれからの展望について講義する。また担当教員によっては学会等での「研究発表」についての技術的なKnow-howについての実習をも含む。

(•This course examines studies of literature and linguistics in the modern society.)
キーワード : 国語学、国文学、英語学、英文学、独文学、仏文学、中国文学、言語学
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項 【毎時の出席調査】毎回調査します。近い将来の研究者である学府生は、教員に対して失礼があってはいけません。よって遅刻等には厳しい減点を行う。

【期末レポート要領】13名の担当教員それぞれが課すそれぞれのタイトルの中から「どれか1課題」を選んでレポートを提出する。特に指定の無い場合は、字数二〇〇〇字以上。レポート提出先は学生第一係。提出締切は第一期である8月23日15時まで(厳守)。なお選択する課題は自分の所属する講座の教員のものでも、それ以外でもどちらでもよい(不問とする)。
(1)辛島先生=任意に作品を選び、本文批判を試みよ(2000字以上)。
(2)川平先生=授業の内容を踏まえ、次のいずれかについて、具体例を挙げながら述べよ。@現代文化における雅俗の位相について。A外国文化における雅俗の位相、およびその歴史について。(@Aいずれでも2000字以上)。
(3)青木先生=歴史的観点から日本語を観察し、その動態について記述せよ〔例:現代語の「ことばの乱れ」とされる事例について考えてみよう。/古典語文献を読んで、現代語と違う事例を探し、その違いについて考えてみよう。/他言語と比較し、その違いについて考えてみよう。歴史的観点から説明できるかも?/「方言」に注目し、方言間の違いについて考えてみよう。/参考文献を読み、そこで示された事例について考えてみよう。〕(2000字以上)。
(4)下地先生=言語が消滅することは問題か?(2000字以上)
(5)吉井先生=文学作品を豊かに読むためには、テキスト外の情報は必要か、あるいはむしろ不要か(2000字以上)。
(6)高山先生=自らの方言(言語)におけるアクセント(声調などを含む)を、その有無も含めて観察し、自由に述べよ(2000字以上)。
(7)上山先生=生成文法の考え方の特徴を述べ、それに対する自分の意見を書きなさい(2000字以上)。
(8)高野泰志先生=アメリカ文学作品の中から一見作品のテーマと無関係に見える性表現を抜き出し、なぜその場面が描かれたのかを論じなさい(英語または日本語で、字数は自由。レポート返却希望の方はコメントをつけて直接お返ししますので、成績公開後にメールで予約を取ってください)。
(9)鵜飼先生=無意識の心理が描かれていると解釈され得る文学作品(どの地域の文学作品でも可)を取り上げ2000字以上で論じなさい。
(10)久保先生=自分の研究対象としている言語において、つづりの表記と実際の発音が異なる例や、両者の関係について気づいたことを報告する(2000字以上)。
(11)西岡先生=構造が関与すると思われる言語現象について自由に論じなさい(2000字以上)。
(12)武田先生=シンポジウム(テーマは自由)の企画書を書いてみる。全体の趣旨と個別報告の要旨をあわせて2000字以上。
(13)静永先生=他機関に所蔵される国宝・重要文化財級の貴重書や美術品、考古文物の図版写真一枚を掲げ、その写真が掲載されている書籍の書誌情報(書名、著者・編者名、出版社名、出版年、掲載頁、可能ならば写真撮影者名も)とその文物を所蔵する所蔵者(機関・個人)名を明記し、あなたが実際にその図版を自分の研究論文に掲載するに当たっての掲載理由(研究の意義)を綴った「仮想申請書」を提出せよ(申請書の本文は2000字以上。図版とその説明は字数に含まない)。

遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
DP_A-c [研究史と方法論の体系的理解]
国語学・国文学、中国文学、英語学・英文学、独文学、仏文学、言語学ないしはこれらの領域を横断する研究のうち一つを対象として、当該分野における研究史と方法論を体系的に説明できる。
洋の東西、また時代の今昔にかかわらず、さまざまな問題について取り組む姿勢が十分に備わっている。 文学、もしくは言語学のさまざまな研究方法を数多く習得できた。 この講義を受講した成果を、自己の専門分野研究に役立てることができる。 自己の専門分野以外の研究とその研究方法が、まだ十分理解できていない。
DP_B1-c [成果公表]
文学的あるいは言語的表象について実証的に考察し、かつ理論的な分析をくわえて、その成果を国内外の学会における口頭発表や学術論文によって公表できる。
国内外の学会に参加し、自己の研究成果を発表することを十分楽しんで行うことができる。 国内外の学会に参加し、自己の研究成果を堂々と発表することができる。 国内外の学会に参加し、自己の研究成果をなんとか発表することができる。 まだまだ学会発表は、自分には到底出来そうもない。
DP_B2-b [コミュニケーション能力]
口頭発表などの場での表現能力と討論におけるコミュニケーション能力を鍛え、他の領域と交流する視点を養う。
学会や国際シンポジウムに参加し、他の領域の研究者とも自由に意見交換ができる。 学会や国際シンポジウムに参加し、自分の専門分野に関しては何とかその考えを発言することができる。 学会に参加したら、勇気をもって発言してみようと思う。 学会に参加しても、自分はまだ会場で発言するのは怖くて無理。
DP_C-a [積極性]
自ら進んで新しい問題に取り組む積極性を持つ。
新しい問題を見つけることは難しいが、しかし考え続けることは楽しい。 目前の研究課題に対して、幾つかのbreak throughする突破口が見え始めた。 過去の研究史は理解できた。さて問題点は? 過去の膨大な研究の蓄積に、自分が押しつぶされそうな感覚にとらわれる時がある。
DP_C-b [柔軟性]
問題の解決にあたり様々なアプローチの可能性を柔軟に探る。
失敗は成功のもと。失敗から学び取るものは幾つもあります。 逃げるが勝ち、もあるものです。 押してもだめなら引いてみな。 八方塞がりとはこのことか。
DP_C-c [社会貢献の意欲]
文学研究あるいは言語学の発展に自ら寄与しようとする意欲をもつ。
自分の研究成果が、日本国内だけでなく、海外の人にも役立つものとなるよう頑張る。 自分の研究成果が、将来たとえ僅かな人であっても役に立つことがあるだろう。 人文科学府に進学した自分を、周囲の人々に祝福してもらえる。 人文科学府での学びは、何とか自分自身では満足できる。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : なし
参考書 : 適宜紹介する。
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 4月10日:ガイダンス。この講義の紹介。(静永)
2 4月17日:国文学(辛島)
3 4月24日:国文学(川平)
4 5月8日:国語学(青木)
5 5月15日:言語学(下地)
6 5月22日:仏文学(吉井)
7 5月29日:仏文学(吉井)
8 6月5日:国語学(高山)
9 6月12日:言語学(上山)
10 6月19日:英文学(高野)
11 6月26日:英文学(鵜飼)
12 7月3日:言語学(久保)
13 7月10日:英語学(西岡)
14 7月13日:独文学(武田)
15 7月24日:中国文学(静永)「人文学と著作権問題を考える」 参考書=『人文学と著作権問題:研究・教育のためのコンプライアンス』(漢字文献情報処理研究会編、好文出版、2014)

成績評価
観点→
成績評価方法
DP_A-c
[研究史と方法論の体系的理解]
DP_B1-c
[成果公表]
DP_B2-b
[コミュニケーション能力]
DP_C-a
[積極性]
DP_C-b
[柔軟性]
DP_C-c
[社会貢献の意欲]
備考(欠格条件、割合等)
出席 30
授業への貢献度 20
プレゼンテーション 20
レポート 30

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : 静永 shizuka@lit.kyushu-u.ac.jp

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)