文学部 人文学科 哲学コース
倫理学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
現代倫理思想演習 VIII
Contemporary Ethical Thoughts (Seminar VIII)
講義題目  マクダウェルの行為論
准教授 飯嶋 裕治
科目ナンバリングコード: LET-HUM4188J
講義コード: 19052701
2019 後期
毎週 火曜3限
伊都イーストゾーン D-108 教室
E/J科目 (日本語, English)
更新情報 : 2019/9/20 (17:17)
授業の概要 ジョン・マクダウェルは「知覚の概念説」を提起したことで知られるが、それを踏まえた行為論もさらに展開している。
そこで知覚と行為の構造を一体的に捉え直すために彼が特に注目しているのが、一種の概念能力としての「徳」である。それは、目前の状況をあらかじめ概念的に分節化された有意味なものとして知覚させ、かつ、そこから然るべき行為へと端的に動機づけるような力として考えられていると思われる。
本授業では以下の文献(等)の講読を通じて、マクダウェルの行為論を「徳」という観点から再検討することにしたい。

(In this seminar, we will read John McDowell's works related to action and virtue.)
キーワード :
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_A-b [アプローチの理解]
専門分野の基礎知識に基づいて、人間と社会のあり方とそれへの多様なアプローチを理解できる。
B_B1-b [専門文献の解釈]
専門分野の基本文献を精確に解釈、分析することができる。
B_B1-d [専門的研究手法]
専門分野に固有の問題設定や研究手法を正しく身に付けることができる。
B_B2-a [総合把握力]
知識を総合的かつ有機的に把握する能力を身に付ける。
B_B2-d [専門的思考方法]
専門分野の内容に関する深い理解と、学問固有の思考方法を獲得する。
B_C-b [粘り強さ]
史資料や文献、情報の収集と読解に地道に取り組む姿勢を持つ。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義 テクストを読み進めていくにあたり、毎回担当者を決めて、各分担範囲のレジュメを作成し発表してもらいます。
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : ジョン・マクダウェル『心と世界』、神崎繁ほか〔訳〕、勁草書房、2012年
John McDowell, Mind and World, 2nd ed., Harvard UP, 1996.

ジョン・マクダウェル「徳と理性」、『徳と理性──マクダウェル倫理学論文集』(大庭健〔編・監訳〕、勁草書房、2016年)所収
John McDowell, “Virtue and Reason”, in Mind, Value & Reality, Revised ed., Harvard UP, 2001.
参考書 : 荻原理『マクダウェルの倫理学――『徳と理性』を読む』(勁草書房,2019年)
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 ガイダンス 事後課題の提出
2 マクダウェルの著作の講読 演習 事後課題の提出

成績評価
観点→
成績評価方法
B_A-b
[アプローチの理解]
B_B1-b
[専門文献の解釈]
B_B1-d
[専門的研究手法]
B_B2-a
[総合把握力]
B_B2-d
[専門的思考方法]
B_C-b
[粘り強さ]
備考(欠格条件、割合等)
プレゼンテーション
授業への貢献度
レポート
出席 欠格条件

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : 授業の前後に受け付ける。必要に応じて別の時間を設定する。

授業以外での学習に当たって : 文献の予習に加えて、毎回Moodleを使用して事後の感想・質問を提出してもらい、それを踏まえた議論も行なう。

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)