文学部 人文学科 哲学コース
倫理学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
日本倫理思想講義 VII
Japanese Ethical Thoughts (Lecture VII)
講義題目  和辻哲郎の倫理学理論3
准教授 飯嶋 裕治
科目ナンバリングコード: LET-HUM3197J
講義コード:
2019 前期
毎週 火曜3限
伊都イーストゾーン 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2019/3/18 (11:18)
授業の概要 和辻哲郎の倫理学理論を特に「共同体論」という観点から解説する。
これまで、「1」では彼の倫理学理論の基礎となる「人間存在論」について、「2」では主著『倫理学』における「空の存在論」および「信頼の行為論」について検討してきたが、続く「3」では彼の「共同体論」を取り上げる。(なお今回からの受講でも全く問題ない。)
その際に、(1)和辻が他の思想(特にアリストテレス、ヘーゲル、ヘルダー)からどんな影響を受けていたか、(2)彼の理論が現代の共同体論や歴史哲学の文脈においてどんな位置づけを占め得るか、という点に特に注意して検討を進めたい。
講義形式で進めるが、毎回Moodleを使用して感想・質問を提出してもらい、それを踏まえた議論も行なう予定。

(This course examines Watsuji Tetsuro's ethical theory, particularly from the viewpoint of the theory of community.)
キーワード :
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_A-b [アプローチの理解]
専門分野の基礎知識に基づいて、人間と社会のあり方とそれへの多様なアプローチを理解できる。
B_A-e [現代世界の理解]
現代世界における様々な人文現象や社会問題を、批判的視点から理解し説明できる。
B_B1-d [専門的研究手法]
専門分野に固有の問題設定や研究手法を正しく身に付けることができる。
B_B2-a [総合把握力]
知識を総合的かつ有機的に把握する能力を身に付ける。
B_B2-d [専門的思考方法]
専門分野の内容に関する深い理解と、学問固有の思考方法を獲得する。
B_C-d [興味関心の幅広さ]
専門分野のみならず、幅広い知識と教養を身に付けようとする意欲を持つ。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 特になし
参考書 : 和辻哲郎『初稿 倫理学』(ちくま学芸文庫)
和辻哲郎『人間の学としての倫理学』(『和辻哲郎全集』、岩波文庫)
和辻哲郎『倫理学』(『和辻哲郎全集』、岩波文庫)
その他の文献は授業内で随時紹介する。
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 ガイダンス Moodleによる「感想・質問」の提出
2 解釈学的方法について Moodleによる「感想・質問」の提出
3 主著『倫理学』以前の段階での共同体論:アリストテレス解釈、ヘーゲル解釈を手がかりに Moodleによる「感想・質問」の提出
4 主著『倫理学』での共同体論(1):「国家」の問題 Moodleによる「感想・質問」の提出
5 主著『倫理学』での共同体論(2):歴史哲学の問題 Moodleによる「感想・質問」の提出
6 主著『倫理学』での共同体論(3):歴史−文化−共同体論 Moodleによる「感想・質問」の提出

成績評価
観点→
成績評価方法
B_A-b
[アプローチの理解]
B_A-e
[現代世界の理解]
B_B1-d
[専門的研究手法]
B_B2-a
[総合把握力]
B_B2-d
[専門的思考方法]
B_C-d
[興味関心の幅広さ]
備考(欠格条件、割合等)
授業への貢献度
レポート
出席 欠格条件

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 :

授業以外での学習に当たって : 毎回、Moodleによる「感想・質問」の提出を求める。

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)