文学部 人文学科 歴史学コース
日本史学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年: 2年生、3年生、4年生
対象学部等:
日本史学講義 I
Japanese History (Lecture I)
講義題目  日唐の公式令と書儀
教授 坂上 康俊
科目ナンバリングコード: LET-HUM2311J
講義コード: 19051202
2019 前期
毎週 月曜3限
伊都イーストゾーン B-101 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2019/8/9 (21:57)
授業の概要 日本における唐の法典の輸入状況を確認した上で、特に公式令に視点を据えて、どのような原理で日本令は編纂されたのか、特に個人の意思の表明をどう処理しようとしたのか、書儀との役割分担と絡めて考えていきたい。その過程で、唐代・宋代の形式を具備した書簡の一群としての日本僧の日記を読み進めていきたい。

(•This lecture course focuses on letters and orders written in ancient Japan and Tang China in order to recognize the personal relatioship in each world.)
キーワード : 公式令 書儀 日唐求法巡礼行記 参天台五台山記
履修条件 : 特にない
履修に必要な知識・能力 : 地図や図面から情景を想像復原する能力
特記事項 レポート課題
講義に関係するテーマであれば何でもよい。
(前近代の)書状、入唐僧、官僚機構の文書システム、公式令、etc.
2000字以上。注の形で、参照した文献を記すこと。
学生係に提出(第二期)
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 : 教職(社会)(地理歴史)
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_B1-a [古典の読解]
長い文化的伝統のなかで人類が生み出してきた知的所産である「古典」を、厳密に読解する能力を身に付けることができる。
研究史と目的を踏まえた完全な注釈と意義づけができる。 研究史と目的を踏まえた、ほぼ完全な注釈と意義づけができる。 研究史と目的を踏まえた、誤解の少ない注釈と意義づけができる。 研究史と目的を踏まえず、一応の読みを示したが、文意を理解できていない部分が多い。
B_B1-d [専門的研究手法]
専門分野に固有の問題設定や研究手法を正しく身に付けることができる。
研究史と目的を踏まえた完全な注釈と意義づけができる。 研究史と目的を踏まえた、ほぼ完全な注釈と意義づけができる。 研究史と目的を踏まえた、誤解の少ない注釈と意義づけができる。 研究史と目的を踏まえず、一応の読みを示したが、文意を理解できていない部分が多い。
B_A-a [人文学の視座の理解]
人文学の基礎知識を踏まえて、現代人文学の視座の特質を理解できる。
研究史と目的を踏まえた完全な注釈と意義づけができる。 研究史と目的を踏まえた、ほぼ完全な注釈と意義づけができる。 研究史と目的を踏まえた、誤解の少ない注釈と意義づけができる。 研究史と目的を踏まえず、一応の読みを示したが、文意を理解できていない部分が多い。
B_B2-b [問題提起力]
新たな視点から問題提起を行い、それを解決するための方法を提示する能力を身に付ける。
研究史と目的を踏まえた完全な注釈と意義づけができる。 研究史と目的を踏まえた、ほぼ完全な注釈と意義づけができる。 研究史と目的を踏まえた、誤解の少ない注釈と意義づけができる。 研究史と目的を踏まえず、一応の読みを示したが、文意を理解できていない部分が多い。
B_C-d [興味関心の幅広さ]
専門分野のみならず、幅広い知識と教養を身に付けようとする意欲を持つ。
研究史と目的を踏まえた完全な注釈と意義づけができる。 研究史と目的を踏まえた、ほぼ完全な注釈と意義づけができる。 研究史と目的を踏まえた、誤解の少ない注釈と意義づけができる。 研究史と目的を踏まえず、一応の読みを示したが、文意を理解できていない部分が多い。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 必要なテキストは、授業の際に配布する。
参考書 : 坂上康俊『律令国家の転換と「日本」』(講談社学術文庫)
坂上康俊『摂関政治と地方社会』(吉川弘文館)
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 前学期講義の概要と問題提起
2 日唐公式令の条文配列
3 唐法典輸入史の諸問題─特に書禁をめぐって─
4 入唐僧・入宋僧の書簡
5 唐代の礼と法

成績評価
観点→
成績評価方法
B_B1-a
[古典の読解]
B_B1-d
[専門的研究手法]
B_A-a
[人文学の視座の理解]
B_B2-b
[問題提起力]
B_C-d
[興味関心の幅広さ]
備考(欠格条件、割合等)
レポート

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : 講義・演習の前後の時間、またはその時に約束した時間。

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)