文学部 人文学科 歴史学コース 朝鮮史学 専門分野 専門分野科目 (単位数 2) 選択科目 対象学年: 対象学部等: |
Korean History (Lecture II)
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科目ナンバリングコード: LET-HUM2362J 講義コード: 19055102 2019 前期 毎週 金曜2限 伊都イーストゾーン B-101 教室 M/J科目 (日本語, 古典漢文) |
授業の概要 |
前近代東アジアの国際交流については,国家間の外交や文化の伝播などが注目されがちですが,それらはいわば,交流の「結果」です。これに劣らず重要なのが,交流の「過程」,すなわち隔絶された地域の間をヒトやモノ・情報が移動する様相と,それを支える人間の活動です。 交流の「結果」は,実はこの「移動」の在り方に左右されます。一例をあげると,中近世の日本には中国から様々な文物がもたらされましたが,広大な中国の各地から満遍なくもたらされたのではなく,最大の比重はそのうち江南の浙江地方にありました。なぜなら,当時日本と中国をむすぶ幹線航路の一方の窓口が,浙江地方の港町だったからです。このように交通のありかたは,それを通じて実現される交流の中身を決定するのであり,朝鮮の国際交流史についても,こうした問題を考えていく必要があります。 前期授業の(1)では,朝鮮前近代史上,海を通じた大陸との交流が最も活発だった高麗時代をとりあげ,その主軸をなす宋との関係を中心に,航路のありかたと,これを支えた貿易商人・船乗りたちをみていきます。 その際,1123年に高麗を訪れた宋の使節がのこした『宣和奉使高麗図経』の航海記録を重点的にとりあげ,フィールド調査にもとづく航路の復元作業をビジュアルに提示します。 なお後期授業の(2)では,大陸との陸路を利用した往還の様相,ならびに対馬海峡を舞台とする日本との往来の様相をとりあげるので,あわせて受講すると理解が深まるでしょう。 (This course provides an in-depth examination of the maritme exchange between the Goryeo Korea and China, especially focusing on the marine traffic.) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
キーワード : | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
履修条件 : 後期の朝鮮史学講義Vとあわせて受講すると、理解がより深まるでしょう 履修に必要な知識・能力 : | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
特記事項 |
教職 : 教職(社会)(地理歴史) 資格 : | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
到達目標 |
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー 九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー 九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ 九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ 九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ 九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
授業方法 |
テキスト : 使用しません 参考書 : ・森平雅彦編『中近世の朝鮮半島と海域交流』汲古書院、2013年 ・羽田正編『東アジア海域に漕ぎだす1 海から見た歴史』東京大学出版会,2013年 授業資料 : 授業時に配布します 授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
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成績評価 |
GPA評価
成績評価基準に関わる補足事項 : 下記のケースは欠席として扱います ・開始約30分後に出席カードを配り終えるまでに入室していない場合 ・他の授業、サークル・部活等による欠席(公欠要件は原則として本学所定の事由に限りますが,教育実習については考慮します。その他就活関係は内容により応相談) レポートの課題は学期末に授業中に提示します。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
学習相談 |
学習相談 : 授業以外での学習に当たって : 合理的配慮について : 障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。 <相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階) (電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp) |