文学部 人文学科 歴史学コース
考古学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年: 2年生 3年生 4年生
対象学部等:
考古学講義 XIV
Archaeology (Lecture XIV)
講義題目  東北アジア環境適応史論―日露の考古学―
東京大学大学院人文社会系研究科 准教授 福田 正宏
科目ナンバリングコード: LET-HUM4414J
講義コード:
2019 後期
集中
伊都 教室
J科目 (日本語, 日本語)
授業の概要 ロシア極東地域と日本列島を軸に、環日本海地域―とくに北部―における考古学の最新研究動向をふまえ、担当教員が取り組む、環境適応史研究、日ロ国際共同研究の実例を紹介する。そこから、東北アジアにおける先史民族文化の多様性を理解できるようにする。対象とする時代は、主として土器出現期から中世までである。国際調査の実施においては、相手国の政治・社会情勢をきちんと捉えることが重要となる。そのため、必要に応じて、近現代史にも触れる。社会背景、歴史観、研究手法が異なる国の人々と日本の研究者が、どのように学術的連携を継続し、調査・研究を実践するか、考えたい。

(This lecture is designed to introduce some concrete examples of historical studies on environmental adaptation in North East Asia and Japan-Russia joint researches teacher has been conducting. These will be situated within current archaeological research activities in the Circum Japan Sea Area, especially in the northern part, which primarily includes the Russian Far East and the Japanese archipelago. The knowledge obtained will form the basis of our understanding of the diversity of prehistoric ethnic groups and archaeological cultures in North East Asia. We are foremost concerned with the emergence period of pottery through the Middle Ages. As it is important to correctly understand the political and social conditions of the partner country when promoting international academic exchange, modern history should be touched on where appropriate. We will examine how Japanese researchers and researchers from countries with different social backgrounds, historical views, and research methodologies sustain scholarly collaboration and conduct research.

Key words: archaeology, North East Asia, Russian Far East, Japanese Archipelago, environmental adaptation, excavation, mutual understanding)
キーワード : 考古学 東北アジア ロシア極東 日本列島 環境適応 発掘調査 相互理解
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
授業計画 テキスト : 特になし。
担当教員が作成したプリントを配布する。
参考書 : アレクセイ・オクラードニコフ1974『シベリアの古代文化』講談社。
三上次男・神田信夫編1989『東北アジアの民族と歴史』民族の世界史3、山川出版。
大貫静夫1998『東北アジアの考古学』世界の考古学9、同成社。
臼杵勲2004『鉄器時代の東北アジア』同成社。
阿子島香編2015『北の原始時代』東北の古代史1、吉川弘文館。
授業資料 :

進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 ガイダンス―環境適応史論の視点―
2 東北アジアの地域区分と生態環境
3 日本考古学と北ユーラシア
4 ソ連における「極東史」の形成と今日の時代区分
5 東北アジアにおける民族起源論と極東平底土器社会
6 東北アジアにおける土器の出現と新石器時代の適応形態
7 列島縄文文化の多様性と寒冷地適応形態
8 東夷世界の黎明―ロシア極東の古金属器・鉄器時代―
9 中世―靺鞨・女真とその周辺―
10 環オホーツク海の考古学
11 遺跡の形成・埋没過程を考える
12 日露における遺跡発掘調査の実践例
13 国境問題と考古学―樺太・千島の考古学―
14 新たな国際協力のかたち―遺跡の保護活用・共同研究―

授業以外での学習に当たって : 授業前に参考書の関連部分を通読しておくことが望ましい。
学習相談 : 適宜、メールで相談を受け付ける。
メールアドレスは以下の通り。
fukuda@l.u-tokyo.ac.jp
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_A-a [人文学の視座の理解]
人文学の基礎知識を踏まえて、現代人文学の視座の特質を理解できる。
考古学の基礎知識と国際学術交流の実情を踏まえて、現代人文学の視座の特質を理解し、持論を展開できる。 考古学の基礎知識と国際学術交流の実情を踏まえて、現代人文学の視座の特質を理解することができる。 考古学の基礎知識と国際学術交流の実情を正しく理解している。 考古学の基礎知識と国際学術交流の実情を正しく理解していない。
B_B1-g [論理的思考能力]
専門分野に固有の問題設定や研究手法を正しく身に付けることができる。
授業で得られた知識を系統立てて整理する論理的思考能力があり、それを今後の研究活動に役立てようとする意欲がきわめて高い。 授業で得られた知識を系統立てて整理する論理的思考能力があり、それを今後の研究活動に役立てようとする意欲が高い。 授業で得られた知識を系統立てて整理する論理的思考能力があり、それを今後の研究活動に役立てようとしている。 授業で得られた知識を系統立てて整理する論理的思考能力を身につける意欲がない。
B_C-d [興味関心の幅広さ]
専門分野のみならず、幅広い知識と教養を身に付けようとする意欲を持つ。
専門分野にかぎらず、幅広い知識と教養を身に付けようとする意欲がきわめて高い。 専門分野にかぎらず、幅広い知識と教養を身に付けようとする意欲が高い。 専門分野にかぎらず、幅広い知識と教養を身に付けようとしている。 幅広い知識と教養を身に付けようとする意欲に欠ける。
B_B2-a [総合把握力]
知識を総合的かつ有機的に把握する能力を身に付ける。
東北アジア考古学に関する新たな知識を総合的かつ有機的に把握する能力が、きわめて高い。 東北アジア考古学に関する新たな知識を正しく理解し、総合的かつ有機的に把握できている。 東北アジア考古学に関する新たな知識を正しく理解し、全体を把握できている。 東北アジア考古学に関する新たな知識を総合的に把握できていない。
B_C-f [社会貢献の意欲]
人文学の視点から人類や世界、地域社会への貢献を考える志向を持つ。
海外調査の実情を知り、人文学の立場から国際協力・共同研究の意義とあるべき姿について、論理的に考察できている。 海外調査の実情を知り、人文学の立場から国際協力・共同研究の意義を適切に説明できている。 海外調査の実情を知り、人文学の立場から、その現代社会的意義について考えている。 人文学が進める国際協力・共同研究の実情と意義を理解していない。
GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。
成績評価
観点→
成績評価方法
B_A-a
[人文学の視座の理解]
B_B1-g
[論理的思考能力]
B_C-d
[興味関心の幅広さ]
B_B2-a
[総合把握力]
B_C-f
[社会貢献の意欲]
備考(欠格条件、割合等)
レポート 60%
出席 40%

成績評価基準に関わる補足事項 :
その他 その他 : 12月に集中講義を開講する。

教職 :
資格 :

更新日 : 2019/2/8 (15:40)