文学部 人文学科 歴史学コース
イスラム文明学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
イスラム史学講義 X
History of Islamic Civilization (Lecture X)
講義題目  インド洋史研究の現在―オランダ東インド会社文書からのアプローチ―
兵庫大学大学エクステンションカレッジ 非常勤講師 大東 敬典
科目ナンバリングコード: LET-HUM3464J
講義コード:
2019 後期
集中
伊都イーストゾーン 30名程度 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2019/2/10 (16:44)
授業の概要 かつて欧人の活動の場として描かれたインド洋は、1960年代頃から様々なネットワークによって結ばれた一体性を有する歴史的舞台として見直され、多くの研究がなされてきた。本講義では、インド洋史研究を概観した上で、近年再評価が進む欧語史料の重要性に関して、オランダ東インド会社史研究の進展を紹介したい。

(This course aims to provide an overview of the Indian Ocean survey from the 1960s with special attention to recent developments in studies of the Dutch East India Company.)
キーワード : インド洋、オランダ東インド会社、グローバル・ヒストリー、砂糖、イスラーム世界、18世紀、ペルシア湾
履修条件 : 特になし
履修に必要な知識・能力 : 特になし
特記事項 2019年11月
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_A-b [アプローチの理解]
専門分野の基礎知識に基づいて、人間と社会のあり方とそれへの多様なアプローチを理解できる。
オランダ東インド会社史研究について、インド洋史研究以外の分野やテーマとの接続関係にも考えが及ぶ。 インド洋史研究におけるオランダ東インド会社史研究の意義を理解する。 オランダ東インド会社史研究について一定の理解を有する。 オランダ東インド会社の歴史を知る。
B_C-d [興味関心の幅広さ]
現代世界における様々な人文現象や社会問題を、批判的視点から理解し説明できる。
知り得た研究分野を自身の取り組みに生かすための具体的な方法を考える。 知り得た研究分野を自身の関心に引き付けて理解する。 新しい研究分野を知る。 新しい史実を知る。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : なし
参考書 : 羽田正『興亡の世界史 東インド会社とアジアの海』講談社, 2017.
授業資料 : 適宜通知します。

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 インド洋史研究の概観
2 オランダ東インド会社史研究の概観
3 オランダ東インド会社史に関する教育・研究環境:ライデン大学の取り組みについて
4 オランダ人の地理的拡大@:オランダ西インド会社
5 オランダ人の地理的拡大A:オランダ東インド会社の人々
6 オランダ人の地理的拡大B:オランダ東インド会社のアジア域内貿易
7 史料紹介@:オランダ国立文書館所蔵オランダ東インド会社文書
8 史料紹介A:アジア各地に残されたオランダ語史料
9 グローバル・ヒストリーと砂糖:西アジア(イスラーム世界)の位置付け
10 18世紀ペルシア湾への砂糖流入@:消費者としての宮廷と都市の成熟
11 18世紀ペルシア湾への砂糖流入A:オランダ東インド会社と他の輸入業者の競争
12 18世紀ペルシア湾への砂糖流入B:地域海運の発展と「アラブ海賊」
13 18世紀ペルシア湾への砂糖流入C:地域商人のネットワークの変容、特にインド系商人について
14 18世紀ペルシア湾への砂糖流入D:内陸交通との接続
15 まとめ

成績評価
観点→
成績評価方法
B_A-b
[アプローチの理解]
B_C-d
[興味関心の幅広さ]
備考(欠格条件、割合等)
レポート 70%
出席 30%

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : 基本的にメールで対応します。

授業以外での学習に当たって : 授業内容が世界各地に及ぶため、世界地図を適宜参照してください。

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)