文学部 人文学科 文学コース
国語学・国文学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年: 3年生 4年生
対象学部等: 原則として専攻学生に限る
国語学演習 III
Japanese Linguistics (Seminar III)
講義題目  中世語研究(1)
准教授 青木 博史
科目ナンバリングコード: LET-HUM3515J
講義コード: 19055205
2019 前期
毎週 金曜3限
伊都イーストゾーン 国文演 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2019/3/11 (09:48)
授業の概要  『天草版平家物語』は,室町末期にキリスト教の宣教師が「平家物語」を当時の口語に訳したものである。この資料を,言語学的観点に基づき読んでいく。原拠本との比較,同時代の言語資料(キリシタン,抄物,狂言,朝鮮資料など)との比較,通史的観点からの位置づけ,といった課題を念頭に考察を行う。
 発表は,1人約2分の1頁ずつ担当することによって行う。担当箇所について,@翻字,A注釈,B研究,の3つを課す。受講者全員による活発な意見交換が望まれる。

(In this seminar, students will read over "Amakusaban-Heikemonogatari".)
キーワード : 中世語,キリシタン資料
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 : 日本語史に関する基本的な知識
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 : 教職(国語)
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_B1-b [専門文献の解釈]
専門分野の基本文献を精確に解釈、分析することができる。
日本語史研究の基本文献を精確に解釈,分析することができる。
B_B1-d [専門的研究手法]
専門分野に固有の問題設定や研究手法を正しく身に付けることができる。
日本語史研究における問題設定の仕方から,問題を解決するための研究手法までを,正しく理解している。
B_B1-e [専門資料の分析]
専門分野で必要な史資料や文献を収集、分析して、その内容を自分の言葉で精確に表現できる。
日本語研究に必要な資料や文献を収集,分析して,その内容を言語研究に正しく利用することができる。
B_B2-b [問題提起力]
新たな視点から問題提起を行い、それを解決するための方法を提示する能力を身に付ける。
新たな視点から問題提起を行い,それを分かりやすく提示することができる。
B_B2-d [専門的思考方法]
専門分野の内容に関する深い理解と、学問固有の思考方法を獲得する。
日本語学固有の思考方法を,正しく理解している。
B_C-b [粘り強さ]
史資料や文献、情報の収集と読解に地道に取り組む姿勢を持つ。
史資料や文献,情報の収集と読解に地道に取り組むことができる。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 『天草版平家物語』勉誠社文庫
参考書 : 江口正弘『天草版平家物語対照本文及び総索引』明治書院,ほか
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 ガイダンス
『天草版平家物語』の概要,演習の方法など
2 通時コーパス講習 講義+実習
3 『天草版平家物語』研究 演習
4 総括

成績評価
観点→
成績評価方法
B_B1-b
[専門文献の解釈]
B_B1-d
[専門的研究手法]
B_B1-e
[専門資料の分析]
B_B2-b
[問題提起力]
B_B2-d
[専門的思考方法]
B_C-b
[粘り強さ]
備考(欠格条件、割合等)
プレゼンテーション 60%
授業への貢献度 10%
レポート 30%

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : 随時相談に応じる。前もって電子メールで連絡を取ること。

授業以外での学習に当たって : 発表には1ヶ月以上の準備期間が必要とされる

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)