文学部 人文学科 文学コース
国語学・国文学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
国語学(書道) II
Japanese Linguistics, Calligraphy II
講義題目  国語学(書道)U
福岡教育大学教育学部教授 服部 一啓
科目ナンバリングコード: LET-HUM4519J
講義コード:
2019 後期
集中
伊都イーストゾーン 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2019/10/29 (19:51)
授業の概要 本講は、国語学(書道)Tで学習した内容を深化させ、書写・書道指導における実技力の養成と実践的指導力の定着といった視点での演習を行います。特に、現代のワープロやパソコンによる、伝達機能の優れた活字文字の氾濫した社会にあっては、今こそ書の意義を考え、書くという行為の大切さ、書くことの喜びを養いたいと思う。
 毛筆を扱う分野の呼称として、「書写」「書道」「書」「習字」などいろいろある。これらの呼称には、それぞれ意味の違いがある。学校教育での呼称は、どのようにあるべきなのか。そして、学習指導要領での「正しく書く」とは如何なることかを考える。
・毛筆実技を通して〈漢字・仮名の筆使い〉〈漢字・仮名の字形〉〈漢字・仮名の筆順、許容される書き方〉〈文字の大きさと字配り〉仮名、楷書、行書(及び草書・隷書・篆書)の特徴を生かした技能の習得をめざす。
 教師としての実技技能を高めるとともに、生徒が書くという行為に対し、興味を持つような指導法の研究をしていきたい。
  

(•This course aims to develop a teacher have practical skills in calligraphy education.)
キーワード : 書写・書道、手書き文字文化、
履修条件 : 国語学(書道)T履修済が望ましい
履修に必要な知識・能力 : 漢字(楷書・行書)、仮名を目的に合わせて書くことができる。
特記事項 12月下旬を予定している。
(12月21,22,24〜27日のいずれか計4日間)
書道用具を確実に準備持参すること。
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 : 教職(国語)
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_A-d [資料の理解]
(伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項)国語科書写教育の学習指導は、理論と実技の両面の力が必須です。そのために必要な知識と技能の獲得をめざし、特に毛筆指導の実践力を高めます。
書写書道に関する小・中・高等学校の学習指導要領の理解及び創造的な表現ができる。 書写書道に関する小・中・高等学校の学習指導要領の理解及び創造的な表現ができる。 書写に関する小・中学校の学習指導要領の理解及び毛筆・硬筆表現ができる。 書写に関する小・中学校の学習指導要領の理解ができる。硬筆表現ができる。
B_B1-e [専門資料の分析]
書写力を一層高めるとともに、生涯にわたって書を愛好し、表現及び鑑賞の活動をしていくための資質・能力を獲得します。
教科書掲載の古典(楷書・行書・草書・隷書・篆書・仮名)の優れた知識と実技技能を有する。 教科書掲載の古典(楷書・行書・仮名)の優れた知識と実技技能を有する。 教科書掲載基準文字(楷書・行書・仮名)の知識と実技力を有する。 教科書掲載基準文字(楷書・行書・仮名)の知識は備わるが、実技力が定着しない。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義 •事前に学修した基礎的な知識を基に,特定の題材を取り上げて,さらに知識や実技力等を深めていく演習形態です。学生が主体的に考え、実技等を行う学修姿勢が求められます。
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 講義部分では、スライド資料•映像資料を用います。実技部分では、紙資料を配布する予定です。
参考書 : 高等学校芸術科書道教科書
授業資料 : 文部科学省検定済教科書中学校国語科(書写)『中学書写』 17教出 書写734

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 〈文字・書の意義と特質〉
「文字の意義と漢字の特質」「文字を書くことの用と美」「文字文化と現代」「書の意義と特質」
演習
2 〈書の表現と鑑賞〉
「国語科書写の内容」「漢字の書」
実技・演
3 〈書写書道教育の理論と実践〉
「書写書道教育の内容と系統」「書道教育の構造」
「書写書道と生涯学習」
4 〈書の表現と鑑賞〉
「仮名の書」「漢字仮名交じりの書」
実技・演
5 〈書の変遷〉〈書論・論説〉
「中国・日本の書」「日中書論の流れ」
演習
6 〈書の表現と鑑賞〉
「生活の中の書」「書式」
実技・演

成績評価
観点→
成績評価方法
B_A-d
[資料の理解]
B_B1-e
[専門資料の分析]
備考(欠格条件、割合等)
作品 毎回の課題作品 60%
レポート 授業時間内に課すレポート 15%
授業への貢献度 作品や共同作品のプレゼン 10%
出席 説明の後に実技課題を課す 15%

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : 集中講義のため、講義終了後に受け付ける。

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)