文学部 人文学科 文学コース
国語学・国文学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年: 2年生 3年生 4年生
対象学部等:
国文学講義 IV
Japanese Literature (Lecture IV)
講義題目  浮世草子作者の誕生
京都府立大学文学部 教授 藤原 英城
科目ナンバリングコード: LET-HUM3521J
講義コード:
2019 後期
集中
伊都 教室
J科目 (日本語, 日本語)
授業の概要 元禄期前後の京都の出版界の状況を検証する。具体的には,京都における本屋仲間の成立過程を通して,当時の出版界の抱えていた諸問題を考察する。 
近世における京都は商業出版発祥の地であったが,元禄期前後,西鶴の登場により急速に発展してきた大坂や将軍お膝元の大消費都市江戸の本屋の台頭により,その優位性は脅かされつつあった。また,京都の本屋間においても重板や類板といった問題が頻発し,それは京都のみならず,大坂・江戸三都間に及ぶ紛議にまで発展した。そうした問題を抱えていた京都の本屋は,大坂・江戸にさきがけて本屋仲間を結成する。本屋仲間はいかにしてそれらの懸案に対処していったのか。当時の本屋仲間の記録を解読しながら,その一端を明らかにしていきたい。 
授業を進めるに当たっては,当時の出版界の内情を暴露的に描いた都の錦作の浮世草子『元禄大平記』を読み進めながら,そこに現わされた出版界の状況を検証していく。その際,京都の本屋仲間の記録である『済帳標目』を併読しながら,具体的な本屋間の紛議の経緯やその対処のあり方を確認する。

(•This lecture course focuses on Miyako-no-nishiki who was a first of Ukiyo-zoshi writer depending on the cooperation of publishers in Kyoto at the beginning of the 18th century. His appearance means the birth of Ukiyo-zoshi author produced by publishers in the history of Japanese literature. We consider the environment surrounding the author, especially the relationship between publishers and author.)
キーワード : 都の錦 本屋仲間 浮世草子 重板・類板
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
授業計画 テキスト : テキストとして講義時に適宜プリントを配布する。
参考書 : 授業時に適宜紹介する。
授業資料 :

進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 ガイダンス シラバスの通読
2 都の錦の伝記的研究 浮世草子作者の誕生 配布資料の精読 
「都の錦」を事典等で確認しておく。
3 都の錦の伝記的研究 書肆川勝五郎右衛門の動向1 配布資料の精読 
「書肆」「物の本」「草紙」を事典等で確認しておく。
4 都の錦の伝記的研究 書肆川勝五郎右衛門の動向2 配布資料の精読
5 都の錦の伝記的研究 書肆川勝五郎右衛門の動向3 配布資料の精読 
6 都の錦の伝記的研究 作者西沢一風の動向1 配布資料の精読 
「西沢一風」を事典等で確認しておく。
7 都の錦の伝記的研究 作者西沢一風の動向2 配布資料の精読
8 都の錦の伝記的研究 都の錦をめぐる人々1 配布資料の精読 
「八文字屋」を事典等で確認しておく。
9 都の錦の伝記的研究 都の錦をめぐる人々2 配布資料の精読
10 京都本屋仲間研究 『元禄大平記』講読1 配布資料の精読 
『元禄大平記』「本屋仲間」を事典等で確認しておく。
11 京都本屋仲間研究 『元禄大平記』講読2 配布資料の精読 
12 京都本屋仲間研究 『元禄大平記』講読3 配布資料の精読 
13 京都本屋仲間研究 『元禄大平記』と『済帳標目』1 配布資料の精読 
『済帳標目』を事典等で確認しておく。
14 京都本屋仲間研究 『元禄大平記』と『済帳標目』2 配布資料の精読
15 京都本屋仲間研究 『元禄大平記』と『済帳標目』3 配布資料の精読

授業以外での学習に当たって : 集中講義のため、授業内容をよく復習し、不明な点があれば積極的に質問すること。
学習相談 : 集中講義期間後は適宜メールで受け付ける。
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_B1-a [古典の読解]
長い文化的伝統のなかで人類が生み出してきた知的所産である「古典」を、厳密に読解する能力を身に付けることができる。
「古典」における本文および和漢の典拠について、厳密に読解することができる。 「古典」における本文および和漢の典拠について、一定の理解に基づき読解することができる。 「古典」における本文の理解や和漢の典拠を指摘することができる。 「古典」における本文や和漢の典拠の対応が理解できる。
B_B1-b [専門文献の解釈]
専門分野の基本文献を精確に解釈、分析することができる。
専門分野の基本文献を精確に解釈、分析することができる。 専門分野の基本文献について、一定の解釈、分析を行うことができる。 専門分野の基本文献について、その内容をまとめることができる。 専門分野の基本文献を見つけることができる。
B_B2-a [総合把握力]
知識を総合的かつ有機的に把握する能力を身に付ける。
文学のみならず、歴史や文化についての専門的な知識を総合的かつ有機的に把握することができる。 文学のみならず、歴史や文化についての一定の知識を総合的かつ有機的に把握することができる。 文学のみならず、歴史や文化についての知識を集め、総合的かつ有機的に整理することができる。 文学のみならず、歴史や文化についての知識を集めることができる。
その他
資料の正確な分析や読みを通して,元禄期において作者がプロデュースされていくプロセスと本屋業界の状況を把握し,文学と作者がともに商品化する近世文学の特徴が理解できるようになる。
GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。
成績評価
観点→
成績評価方法
B_B1-a
[古典の読解]
B_B1-b
[専門文献の解釈]
B_B2-a
[総合把握力]

その他
備考(欠格条件、割合等)
レポート 80%(出席回数が60%未満の者は対象外)
出席 20%(出席回数が60%以上の者が対象)

成績評価基準に関わる補足事項 :
その他 その他 : 集中講義(10月15日〜18日)

教職 : 教職(国語)
資格 :

更新日 : 2019/2/22 (18:09)