文学部 人文学科 文学コース
中国文学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
中国文学講義 VI
Chinese Literature (Lecture VI)
講義題目  漢代の文学
神戸大学文学部 元教授 釜谷 武志
科目ナンバリングコード: LET-HUM2546J
講義コード:
2019 後期
集中
伊都イーストゾーン 共同演習室A 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2019/2/26 (15:39)
授業の概要  漢代を代表する文学ジャンルは、辞賦と楽府である。この2つのジャンルは、五言詩ほどではないものの、魏晋以降の文学において重要な位置を占めている。前漢と後漢に大別した後、それぞれの代表的な作品を取りあげて、各ジャンルの源流から変遷の跡をたどる。一見したところ、2つのジャンルはまったく別個に思われるが、共通性があるとすればそれは何かを考えてみたい。この授業では、辞賦と楽府の特質を理解してもらい、当時の文人たちがどのように作品を創作し、受容していたかについても併せて考えてもらいたい。

(This lecture course is designed to introduce students to ancient Chinese literature especially in Han Dynasty. Attention will be paid to characteristics of Fu rhapsody and Yue-fu poetry.)
キーワード :
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項 12月上旬
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 : 教職(国語)
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_B1-a [古典の読解]
中国古典詩文の基本的な読解力を涵養する。
正史の文章を理解することができる。 正史の文章を和刻本を参考にして理解することができる。 正史の文章を日本語訳を参考にして理解することができる。 正史の文章が日本語訳を参考にしても理解できない個所が多くある。
B_B1-b [専門文献の解釈]
専門分野の主たる文献資料を収集して分析し、それを自らの言葉でまとめて表現できるようにする。
『文選』所載の辞賦や楽府を注を参考にしながら解釈できる。 『文選』所載の辞賦や楽府を和刻本を参考にしながら解釈できる。 『文選』所載の辞賦や楽府を日本語訳を参考にしながら解釈できる。 『文選』所載の辞賦や楽府が日本語訳を参考にしても解釈できない個所が多くある。
B_B2-b [問題提起力]
従来の通説に対し、自らの問題意識に基づきながら、資料の読解と検討を通じて、新たな解釈を提案する姿勢を養う。
辞賦や楽府に関して、自分なりの疑問や解釈をまとめて提案できる。 辞賦や楽府の特質について、疑問をまとめることができる。 辞賦や楽府について理解困難な点がどこにあるのかをまとめることができる。 辞賦や楽府について他のジャンルの作品とどのように異なっているのかが把握できない。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : なし。プリントを配付します。
参考書 : 授業中に指示します。
授業資料 : 授業中に指示します。

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 中国文学の特質について
2 漢代文学の位置づけ
3 辞賦の源流と変遷 事前配付したプリントにもとづいて予習する
4 前漢の辞賦 事前配付したプリントにもとづいて予習する
5 後漢の辞賦
6 楽府の制度と音楽、歌詞 事前配付したプリントにもとづいて予習する
7 謡諺、歌と楽府詩 事前配付したプリントにもとづいて予習する
8 雅楽と俗楽、歌舞
9 辞賦と楽府の総合的解釈

成績評価
観点→
成績評価方法
B_B1-a
[古典の読解]
B_B1-b
[専門文献の解釈]
B_B2-b
[問題提起力]
備考(欠格条件、割合等)
小テスト 15%
レポート 80%
出席 5%

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 :

授業以外での学習に当たって : 毎日、授業終了前にプリントを配付するので、翌朝までに簡単な予習をしておいてください。

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)