文学部 人文学科 文学コース
独文学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
ドイツ文学講義 VII
German Literature (Lecture VII)
講義題目  ファウスト論
准教授 武田 利勝
科目ナンバリングコード: LET-HUM3632J
講義コード: 19054809
2019 後期
毎週 木曜4限
伊都イーストゾーン B-101 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2019/9/22 (22:48)
授業の概要 ゲーテ(1749‐1832)畢生の大作『ファウスト』。
おそらく世界文学のなかで、これまでもそしてこれからも、もっとも読み継がれるべき作品の一つではないでしょうか。それがなぜか――とにかく読んでみないことにはわかりません。もっとも、読んだからといってそれがわかるかどうかは、判然としませんが。
まだ本作を読んだことのない人も、すでに相当読み込んできた人も――そもそも興味がない、という人については未知数ですが――、本講義でのファウスト読解を通して、人生観や世界観を一定程度(もっと控えめに言えば、少しは。望むらくは、激しく)揺さぶられるでしょう。それをまずは体験していただいてから、『ファウスト』が「もっとも読み継がれるべき作品の一つ」である事情を皆さんなりに実感してくだされば、この講義は成功でしょうし、そうでなければただの大失敗ということになります。さて、どうなることやら。
本講義では『ファウスト』を、西洋文学における「教訓詩」の長大な伝統のなかに位置付けます。ゲーテが本作を通して何を教示しようとしたのか。それを探るためには、とくに彼自身の自然科学的著作群(色彩論や植物変態論)を参照しないわけにはいきません。また、作品『ファウスト』をさえもその小さな構成部分とするほどの、巨大な知的連関(思想史や哲学史)を確認しないわけにもいきません。そのため――あらかじめお断りしておきますが――『ファウスト』を望見しつつその周辺(本当にこの中心―周縁説が適切かどうかはこの際脇におくとして)を経巡ることもしばしばあるでしょう。ただしそれは(私見ですが)重要な回り道であり、どの脇道も『ファウスト』へと続いてゆくはずです。
詳しくは初回にご案内しますが、講義での配布プリントは(『ファウスト』に関しては)ドイツ語原典によるものです。なので、ドイツ語に自身のない方は、毎回必ず日本語版をご持参ください。
なお、最後の二回は希望者による発表にしてみたいと思います。これも詳しくは初回にお話ししましょう。

(•This lecture course focuses on Goethe's Faust.)
キーワード :
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_B1-a [古典の読解]
長い文化的伝統のなかで人類が生み出してきた知的所産である「古典」を、厳密に読解する能力を身に付けることができる。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義 •授業担当教員による解説(又は板書)を主とした形態であり,時折,学生との問答を通じて,関連の知識を深めていきます。
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : ドイツ語原文については配布します。
参考書 :
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習

成績評価
観点→
成績評価方法
B_B1-a
[古典の読解]
備考(欠格条件、割合等)
出席
レポート

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 :

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)