文学部 人文学科 人間科学コース
心理学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年: 2年生 3年生 4年生
対象学部等:
対人行動学講義T(社会・集団・家族心理学)

講義題目  対人行動の社会心理学
教授/教育学部 山口 裕幸
科目ナンバリングコード:
講義コード: 19072059
2019 後期
毎週 火曜4限
伊都イーストゾーン B-101 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2019/9/30 (16:39)
授業の概要 この講義では、対人行動に関する社会心理学の研究知見をふまえながら、コミュニケーション行動、援助行動、サーシャル・サポート行動、攻撃行動、排斥行動、交渉行動などのテーマを取り上げて、それぞれの行動が発生するプロセスについて解説していきます。
そして、それぞれの対人行動を促進あるいは抑制するには、どのような働きかけが有効なのか、個人のパーソナリティと、その人を取り巻く状況や環境の特性の要素が相互作用して、行動を引き起こしていくという観点に立って、一緒に考えながら、授業を進めていきます。

(In this lecture, based on research findings of social psychology regarding interpersonal behaviors, I will explain the process characteristics that each behavior occurs by taking up themes such as communication behaviors, helping behaviors, supporting behaviors, aggressive behaviors, exclusion behaviors, and negotiation behaviors.
  What actions can we take to promote or suppress each person's personal behavior? From the perspective that factors of individual personality and factors surrounding the person's situation and environment interact to cause action, we will advance the understanding the occurring mechanisms of interpersonal behaviorswhile thinking about the effective ways to resolve the social problems. )
キーワード : 対人行動、コミュニケーション行動、援助行動、サーシャる・サポート行動、攻撃行動、排斥行動、交渉行動
履修条件 : 特にありません。
履修に必要な知識・能力 : 心理学の基礎、入門の科目を既習していることが望ましい。
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :  認定心理士
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_A-b [アプローチの理解]
対人行動の社会心理学に関する専門的な知識を正確に理解し、より多く修得する。
対人行動の発生過程における心理的メカニズムを的確に説明できる 対人行動の発生過程における心理的メカニズムの概要を説明できる 対人行動の発生過程における心理的メカニズムに関する基本的用語を知っている。 対人行動の発生過程における心理的メカニズムに関する基本的用語を知らない。
態度・志向性
獲得した知識や理解を活用して、自身の身の回りで起こったり、自身が経験したりしている様々な対人行動の発生理由を考察し、的確に説明する態度を身につける。
獲得した知識や理解を活用して、身の回りで起こったり、自身が行っている対人行動の発生メカニズムを自発的に考察し、十分に的確に説明することができる。 獲得した知識や理解を活用して、身の回りで起こったり、自身が行っている対人行動の発生メカニズムを考察し、的確に説明することができる。 身の回りで起こったり、自身が行っている対人行動の発生メカニズムを説明する専門用語を知っている。 身の回りで起こったり、自身が行っている対人行動の発生メカニズムを説明する専門用語を知らない。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義 講義を基本としながら、必要に応じてグループ・ディスカッションも取り入れる。
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 指定しません。
参考書 : ●土田 昭司 (著) 『対人行動の社会心理学―人と人との間のこころと行動』(北大路書房)
●浦光博(著)『排斥と受容の行動科学―社会と心が作り出す孤立』(サイエンス社)

この他にも随時紹介します。
授業資料 : 随時配布します。

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 対人行動に関する社会心理学的研究の基盤となる考え方
2 対人コミュニケーション行動(1)コミュニケーション・プロセス・モデルに基づくアプローチ
3 対人コミュニケーション行動(2)言語を介したコミュニケーションの特徴
4 対人コミュニケーション行動(3)しぐさや態度、表情等を使った非言語コミュニケーションの特徴
5 援助行動(1)社会的交換理論に基づくアプローチ
6 援助行動(2)愛他性は存在するのか
7 援助行動(3)助けることだけが援助行動か―社会規範の視点から
8 攻撃行動(1)本能説vs情動発散説vs社会的学習説
9 攻撃行動(2)なぜ戦争はなくならないのか
10 攻撃行動(3)社会的アイデンティティ理論と排斥行動
11 交渉行動(1)競争と協同の混合動機的状況の理解
12 交渉行動(2)感情と報復を抑制する紛争解決のための交渉
13 交渉行動(3)交渉行動に影響する認知バイアス
14 交渉行動(4)ビジネスや商談における交渉術の有効性を検討する
15 総括

成績評価
観点→
成績評価方法
B_A-b
[アプローチの理解]

態度・志向性
備考(欠格条件、割合等)
レポート
プレゼンテーション

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : 随時受けます。あらかじめメールでアポイントを取るようにしてください。

授業以外での学習に当たって : 授業の中で、講読すべき書籍、論文を紹介するので、それらを精読して授業にに臨むようにしてください。
また、他者との意見交換が、授業内容の理解を深めると考えられることがらについては、随時、グループディスカッションの課題をあらかじめ知らせるので、自分自身の考えを準備して、授業に臨むようにして下さい。

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)